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2018 年度 研究成果報告書

宿主ユビキチンシステムを負に制御する細菌エフェクタータンパク質の解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05189
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 細菌学(含真菌学)
研究機関岐阜大学 (2017-2018)
大阪大学 (2016)

研究代表者

久堀 智子  岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (20397657)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードユビキチン / 脱ユビキチン化酵素 / レジオネラ / エフェクター / 細菌感染
研究成果の概要

病原細菌レジオネラは多様なエフェクタータンパク質群を宿主真核細胞に送り込み、細胞の機能を操作することで感染を達成する。我々は宿主ユビキチン反応系を負に制御する脱ユビキチン化酵素 (DUB) 候補として5つのタンパク質をゲノム解析より見出した。そのうちの1つ LotA は酵素としての活性部位を独立に2つ持つという初めて見出された DUB であり、感染細胞内でのレジオネラ液胞に集積するユビキチンの除去に働くことで細菌増殖に寄与することを見出した (Cell. Microbiol. 2018)。さらに別のタンパク質の DUB 活性を明らかにし、その宿主細胞内標的の同定に成功した(投稿準備中)。

自由記述の分野

細菌学、分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

病原細菌が感染を確立する上で、宿主真核細胞の持つ普遍的なタンパク質修飾系であるユビキチンシステムを操作・撹乱することは重要な戦略として理解されている。しかしながら、ユビキチン化の負の制御機構はほとんどわかっていなかった。多様なエフェクターレパートリーを持つレジオネラをモデルシステムとして複数の脱ユビキチン化酵素を同定し、その感染における役割を分子レベルで明らかにした本研究課題は、真核生物との共存の中で確立された病原細菌の巧妙な戦略の理解に飛躍的前進を与えるものである。さらに、細菌が正負両面からユビキチン系を操作する仕組みの理解は、従来とは異なる視点からの感染防御への手がかりを与えるものである。

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公開日: 2020-03-30  

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