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2018 年度 実績報告書

T細胞の活性化におけるE-Id転写因子による転写調節と細胞内メタボリズムの制御

研究課題

研究課題/領域番号 16H05205
研究機関京都大学

研究代表者

宮崎 正輝  京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (80403632)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードT細胞 / 転写制御 / 転写因子 / E2A / Id2, Id3
研究実績の概要

2016-2018年度の3年間で、E-Id転写因子のバランス制御がT細胞の分化・活性化をどのように制御するのかについて研究を進めた。この3年間で、E蛋白質であるE2A/HEBが協調的に働き、T細胞系列への運命決定に必須であることを突き止めた。E2A/HEBの欠損リンパ前駆細胞では、胸腺内でのT細胞分化に著しい障害を認め、T細胞への分化系列が欠損していた。驚いたことに、E2A/HEB欠損マウスでは、胸腺内のT細胞分化が抑制される一方、代わりに異所性の自然リンパ球の分化を認めた。自然リンパ球は、T細胞と機能的に類似しており、興味深いことに転写因子も共有していることが報告されている。また自然リンパ球は、共通リンパ球前駆細胞(CLP)から分化し、転写因子Gata3, Tcf1, Bcl11bなど、T細胞分化で必要な転写因子も共有していることが報告されている。以上のことからも、自然リンパ球とT細胞の分化の分岐点は存在するのか?その制御はどうなっているかは、これまで全く解明されていなかった。
上述のように、E2A/HEB欠損により、本来、自然リンパ球が分化しない臓器で異所性に分化していることから、E蛋白質の活性がT細胞と自然リンパ球の分化を制御していることが世界で初めて提唱することができた。ATAC-seq法を用いたエンハンサー領域の解析から、E2A/HEBの転写制御は、T細胞への分化プログラムに必要なエンハンサーレパトア(Regulome)の維持に必須であることが明らかとなった。以上の発見は、2017年にImmunity誌にて報告した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] The Indispensable Synergic Role of E2A and Notch signaling upon the T cell lineage commitment.2018

    • 著者名/発表者名
      Masaki Miyazaki, Kazuko Miyazaki, Kawamoto Hiroshi
    • 学会等名
      日本免疫学会学術集会シンポジウム
  • [図書] 医学のあゆみ 制御性T細胞ー研究の現在2018

    • 著者名/発表者名
      坂口志文 堀昌平 編
    • 総ページ数
      264
    • 出版者
      医歯薬出版株式会社

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公開日: 2019-12-27  

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