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2018 年度 研究成果報告書

エフェクターとしての記憶B細胞の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05206
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 免疫学
研究機関東京理科大学

研究代表者

北村 大介  東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 教授 (70204914)

研究協力者 羽生田 圭  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード免疫記憶 / 胚中心 / 免疫応答 / エフェクター細胞
研究成果の概要

T細胞依存性免疫応答において形成される記憶B細胞は抗原の再侵入に際して大量の高親和性抗体を産生する、いわゆる想起応答を担っている。我々は記憶B細胞の一部がIL-9というサイトカインを産生し、想起応答時にIL-9受容体を発現する記憶B細胞自身に作用して増殖と抗体産生を促進すると同時に、ICOSリガンドの発現を抑制することにより胚中心形成を抑制していることを見出した。また、想起応答時の記憶B細胞におけるIL-9の発現増強はCD40を介した刺激によると考えられた。我々は、記憶B細胞がエフェクター細胞として免疫応答を制御する役割をもつことを提唱する。

自由記述の分野

免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ワクチンによって免疫記憶が形成され維持されることの実態は記憶B細胞が産生され維持されることである。記憶B細胞は元の病原体に出合うと増殖し、大量に抗体を産生することで病原体を排除する。記憶B細胞はそれだけでなく、サイトカインを介して記憶B細胞の免疫応答を制御するエフェクター細胞としての役割を果たすことを我々は見出した。長期間生存する抗原特異的な記憶B細胞はエフェクター細胞として、想起応答のみならず自己免疫やアレルギーといった慢性免疫疾患の発症や病態をも制御している可能性がある。

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公開日: 2020-03-30  

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