研究課題/領域番号 |
16H05208
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大滝 純司 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20176910)
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研究分担者 |
柴原 真知子 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (40625068)
渡邊 洋子 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (70222411)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 医療・福祉 / 教育学 / 社会学 / 教育工学 |
研究実績の概要 |
(1)研究打合せ:おおむね月1回の頻度で研究打合せの会合を開催し議論した。会合は一部あるいは全体をインターネットを利用して(Skype)行った。 (2)資料の検索・収集と分析:医学部入試に関する新たな資料の検索と収集を継続的に行うとともに、それらを分析して、研究代表者、研究分担者間で情報交換を行った。 (3)調査研究の具体化:マスメディア記事の調査、各種の報告書や論文、海外の訪問調査などの方法で関連の資料や情報を継続的に収集し、それらをもとに最終年度に一般住民を対象とした大規模な調査を行う計画の検討を進めた。 (4)過去の調査研究結果の分析と発表:進学校の進路指導担当教員を対象に行った調査研究の結果について、さらに検討を進め、学会発表を行うと共に、論文の投稿の準備を進めた。 (5)マスメディア記事の調査:前年度に実施した、医学部入試に関する週刊誌の特集記事を対象とした調査結果について分析を進め、学会発表を行った。論文化について検討するとともに、他のマスメディアの記事検索について検討し、朝日新聞の議事データベースの検索を試験的に行った。 (6)英国への訪問調査:医学部入試の改革に先駆的に取り組んでいることで知られる英国の最新の情報を収集する目的で訪問調査(研究分担者1名×1回)を実施した。 (7)医学部生向け授業の開発:医学部受験学力を習得するための学習と、医学部入学後の学習の間をつなぐための授業の開発を進め、その内容や関連する知見等について論文化する作業について検討し、一部については論文の執筆を開始した。 (8)研究成果の公開:整備したホームページを利用して参考資料や学会発表の内容など、研究の成果を公開した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画よりも補助金が減額されていることを踏まえて、前年に計画の見直しをおこなったが、研究者間の会合、関連する過去の調査研究結果の分析と学会発表、マスメディア記事の調査結果の分析と学会発表、英国への訪問調査、医学部生向け授業の開発の継続と論文化の準備、ホームページによる研究成果の公開など、研究活動は活発に継続している。
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今後の研究の推進方策 |
(1)研究打合せ:今後もおおむね月1回の頻度で研究打合せの会合を開催する。会合は、これまでと同様に一部あるいは全体をインター ネット(Skype)を利用して行う。 (2)資料の検索・収集と分析:医学部入試に関する新たな資料の検索と収集を継続的に行うとともに 、それらを分析して、研究代表者、研究分担者間で情報交換を行う。 (3)海外への訪問調査:英国の医学部入学者選抜に関する政策や方針の決定過程について、現地を訪問し関係者に聞き取り調査を行うと共に、関連する資料を収集する。 (4)過去の調査研究資料の発表:英国の医学部入学者選抜における職業体験制度の現状に関する訪問調査と資料収集、進学校の進路指導担当教員を対象とした質問紙調査、週刊誌に掲載された大学受験関連の記事の調査など、これまでの研究活動を基にした問題提起を学会などで発表するとともに、複数の学術論文として投稿する。 (5)授業開発:医学部医学科に入学した学生が、それまでの受験学力を習得するための学習から自己主導型学習に円滑に移行し、医師となるキャリア意識することを促す授業の開発と試行的な実践を継続する。この授業の内容について学術論文として投稿する。 (6)医学教育関連の資料収集と分析:地域枠、面接試験、求める医師像など、医学部入試に関連した情報を、事例検討やマスメディア報道など多様な方法により広く検索・収集し分析を行う。 (7)大規模調査の立案:次年度に予定している大規模調査研究に向けて、その質問項目を作成し、試験的に使用した後に見直しを行う。その上で、この調査の倫理審査の準備を進める。また、調査の一部を委託する業者との契約手続きについて検討を進める。 (8)研究成果の公開:整備したホームページを利用して参考資料や学会発表の内容など、研究の成果を公開する。
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