研究課題/領域番号 |
16H05209
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研究機関 | 東北医科薬科大学 |
研究代表者 |
亀岡 淳一 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (30261621)
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研究分担者 |
小林 大輝 聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 講師 (30769617)
菊川 誠 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60378205)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | アウトカム評価 / 外来独立診療 / 大学病院 / 市中病院 |
研究実績の概要 |
我々は、開発中のカルテピアレビューシステムを用いて「初期研修を大学病院と市中病院で行った場合のその後の診療の違い」の検討を計画したが、最初に依頼した数病院での専攻医の独立診療が少なかったため、前段階として、全国579施設(114大学病院、465市中病院)に「卒後3年目専攻医の外来独立診療」に関するアンケートを実施した。「独立診療」の定義は、「外来患者を一人で診察し、その日のdecision making(検査オーダー、入院決定など)を、(指導医に相談せずに)一人で行うことが(少なくとも一部の患者で)許されている診療」とした。283施設(61大学病院、222市中病院)から回答が得られた(回答率48.9%)。結果は、独立診療の割合は、平日新患・再来はほぼ同じで、総合内科で最も高く(70%台)、消化器・糖尿病・呼吸器・腎臓が50~60%で、神経・リウマチ・血液(50%以下)で低かった。休日急患・夜間急患の独立診療の割合は、科に関わらず80%を超えていた。平日新患が卒後3年目で開始されていない病院での開始平均卒後年数は、科を問わず、5年台であった。平日新患の独立診療の割合は、総合内科を除く全科で、市中病院が大学病院より有意に高かった。 3年目専攻医の独立診療は予想より多い結果であった。日本の臨床研修が病棟中心であることは以前より指摘されていたが、近年、外来研修の重要性が強調されてきており、2020年度改訂の「初期臨床研修制度」にも「一般外来での4週以上の研修も求める」と明記されており、その影響が伺える。3年目専攻医の独立診療の多い病院から候補病院を選んで依頼し、カルテピアレビューシステムによるアウトカム評価研究を進めていく計画である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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