研究課題/領域番号 |
16H05212
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
恒藤 暁 京都大学, 医学研究科, 教授 (70372604)
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研究分担者 |
森田 達也 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
木澤 義之 神戸大学, 医学部附属病院, 特命教授 (80289181)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | バイオエシックス / 医療 / 緩和医療 / 癌 / 鎮静 |
研究実績の概要 |
本研究は、苦痛緩和のための鎮静の倫理的妥当性を多方面から検討するために行うものである。研究としては便宜上以下のように区分してすすめている。 研究1:緩和治療の専門医と在宅医師を対象とした質問紙調査、研究2:緩和ケア病棟20施設を対象としたコホート研究(鎮静を受けた患者の詳細、受けなかった患者との比較を行う)、研究3:遺族を対象とした質問紙調査(鎮静を受けた/受けなかった患者で抑うつや悲嘆を比較する)、研究4:韓国と台湾の緩和ケア病棟11施設・8施設を対象としたコホート研究(鎮静を受けた患者の詳細、受けなかった患者との比較を行う)。以上を通して、鎮静の医学的、生命倫理学的妥当性を検討する。 2018年3月までに以下のことを行った。研究1:緩和治療専門医695名、在宅医師219名を対象とした質問紙調査が終了し、データベースを構築して解析を行っている。合計4件の研究論文とする計画としている。そのうち2編は出版し2編が作成中である。研究2:1800名の患者婁登録を終了した。データベースの構築中である。今年度中に解析が終了できる見込みである。研究3:研究2の患者の遺族を対象とする質問紙を確定させた。調査時期は本年9月の予定である。研究4:台湾と韓国のそれぞれで各300名の患者登録を終了した。データベースの構築中であり、今年度中に解析が終了できる見込みである。この他、本研究の概念的枠組みに該当する研究論文を投稿し受理された。 全体としては、計画通りに進捗している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度までに予定していたコホート研究がおおむね予定通り終了した。日本1900名、台湾350名、韓国350名の患者登録があり、現在、フォローアップ(転帰確認)とデータベース構築を行っている。緩和治療専門医に対する質問紙調査は終了し、解析した順に論文化している。今年度内にデータベースを構築し解析を終了する予定である。遺族調査については本年9月に実施予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は取得したデータのデータベースを作成し、解析を終了する。
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