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2016 年度 実績報告書

全身投与による中枢神経制御を可能とする新規核酸医薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H05221
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

永田 哲也  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, プロジェクト講師 (50362976)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードアンチセンス核酸 / 中枢神経移行性 / 核酸医薬
研究実績の概要

本年度は、末梢からの投与での脳・脊髄での遺伝子抑制効果の再現を確認した。さらに投与量による効果の違いや、1回投与における持続時間を検討した。今後、アレイ等で副作用を検討する予定である。次に神経変性疾患に対する配列のスクリーニングを実施した。マウスのシヌクレインやDMプロテインキナーゼ等に対するアンチセンス配列をいくつかデザインした。更に複数のアンチセンス配列からより遺伝子発現抑制効果の高い配列を決定した。その上で、正常マウスにて毒性の有無について確認した。また細胞で効果の低いアンチセンス配列に関しては、人工核酸の数や長さを変えることによって効果の増強の有無を検討した。今後、マウスの末梢投与実験に応用する。また脳内での移行性について検討した。蛍光標識したヘテロ核酸を末梢から投与し、その脳内移行性をTECANを用いてその移行量を測定した。蛍光標識1本鎖核酸と比較して脳内移行量は高い傾向にあった。加えてin vivo Confocalを用いて脳内への移行について観察した。ヘテロ核酸は脳血管でも滞留性が一本鎖核酸と比べて向上していることが確認された。末梢から投与した蛍光付きヘテロ核酸は脳血液関門を越えて、脳内に分布している様子が観察された。一方でコントロールとして投与した蛍光付き一本鎖核酸では脳内の移行は観察されなかった。今後は、投与量での違いの有無について検討する。また現在のヘテロ核酸とリンカーや構造を変化させたヘテロ核酸を新たに作製した。今後、このvivoでの安全性を検討する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

データの再現が取れており、また当初計画した研究計画は概ね達成された。

今後の研究の推進方策

予備実験の結果の再現が取れており、また当初計画した研究計画は予定通り達成されている。当初の予定通り研究を進める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Development of antisense oligonucleotide with a new type of a double stranded structure2016

    • 著者名/発表者名
      KUNIEDA T, YOSHIOKA K, SUJINO Y, TANAKA K, PIAO W, KUWAHARA H, NISHINA K, NAGATA T, YOKOTA T
    • 学会等名
      The 21st annual meeting of the RNA society
    • 発表場所
      Kyoto
    • 年月日
      2016-06-29 – 2016-06-29
    • 国際学会

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公開日: 2021-12-27  

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