研究課題/領域番号 |
16H05224
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
藤村 昭夫 自治医科大学, 医学部, 客員教授 (90156901)
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研究分担者 |
相澤 健一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70436484)
藤田 大司 自治医科大学, 医学部, 研究員 (20741200)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 臨床薬理学 |
研究実績の概要 |
急性大動脈解離は突然大動脈壁に亀裂を生じ、大動脈破裂や血管の閉塞等の致命的な合併症を引き起こす非常に死亡率の高い疾患である。しかしながら、その発症機序はほとんど解明されていない。本研究では、基礎研究で大動脈解離の発症メカニズムをさらに明らかにすると同時に、臨床研究で新しい治療戦略の開発を目指す計画である。急性大動脈解離に対する抗IL-6受容体抗体の有効性を検証する臨床研究を計画する。抗IL-6受容体抗体の大動脈解離への治療効果検証のため無作為非盲検平行群間試験を行う。急性B型大動脈解離のため保存的治療法が選択された症例、または急性A型大動脈解離のため上行大動脈の修復術を受け弓部から胸部下行大動脈に解離が残存する症例において、降圧治療を中心とした標準治療群と抗IL-6受容体抗体投与を追加する群に無作為割付を行い、その後の大動脈解離の状態(偽腔の開閉、大動脈径・偽腔径の拡大の程度、その後の手術治療の有無)の差異を検証する。平成28年度は主に研究体制の整備、倫理審査に充てた。研究計画書の作成および実施に際する協力施設の調整を実施した。臨床研究を実施する研究協力医療機関の倫理審査が行われた。予定以上の研究内容が複雑化したことによる組織整備のため継続審議となり、時間を要した。また、急性大動脈解離に対する抗IL-6受容体抗体の有効性を検証するための基礎研究を行った。ヒトを対象とした臨床研究および、それを検証する基礎研究によって、新しい急性大動脈解離の治療法が開発される可能性がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成28年9月、大動脈解離の治療効果検証のための臨床研究を実施する研究協力医療機関の倫理審査が行われたが、予定以上の研究内容が複雑化したことによる組織整備のため継続審議となり、承認が遅れているため。
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今後の研究の推進方策 |
急性大動脈解離に対する抗IL-6受容体抗体の有効性を検証する臨床研究の計画を継続実施する。主に研究体制の整備、倫理審査に注力する。また、急性大動脈解離に対する抗IL-6受容体抗体の有効性を検証するための基礎研究を行う。
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