研究課題/領域番号 |
16H05245
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
永田 知里 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30283295)
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研究分担者 |
近藤 高明 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (00195900)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 栄養学 / 生活習慣病 / 肥満 |
研究実績の概要 |
小児においても日常的に使われるパーソナルケア製品には、フタル酸、パラベン、トリクロサン、ビスフェノールAが含まれており、これらの化学物質には内分泌攪乱作用が示唆されている。内分泌撹乱作用を疑われる化学物質が肥満をもたらすという仮説が注目されている。小児期の肥満が将来の生活習慣病に結びつくことを考えると、小児を対象に、パーソナルケア製品の使用量、物質の尿中代謝物量と肥満やメタボリック因子との関連を評価する研究は重要である。一方、肥満に腸内細菌叢が関与するという仮説もあり、パーソナルケア製品への暴露が肥満に関連するならば、腸内細菌叢を介しているのかもしれない。そこで小学校(2年生、5年生)、中学校(2年生)の保護者を対象に、子供の生活習慣に関するアンケート調査を行い、パ-ソナルケア製品として洗顔料、浴用剤、ヘアケア用品(シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアクリームなどのヘアスタイリング剤など)、制汗剤、入浴剤、歯磨き粉、日焼け止め、コンタクトレンズ洗浄液、リップクリーム、基礎化粧品を含み、その使用頻度と商品名を尋ねている。アンケートでは加えて食習慣、運動習慣、成長、既往歴などの情報も得ており、小学校2年生以外には本人へのアンケートも実施し、これらの情報を得ている。化学物質の尿中代謝物測定のため自宅で早朝尿、腸内細菌叢解析のため便を採取してもらっている。学校において、身長、体重、血圧、腹囲測定、空腹時採血を行い、肥満の把握や血中脂質、血糖等、メタボリック因子の測定に用いる。既に約400名の参加を得、一部のサンプルにおいて腸内細菌叢の解析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
データ収集が順調であった。尿中代謝物の測定に関してはその方法の確立のため時間を要する。
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今後の研究の推進方策 |
測定のためにマンパワーに工夫が出来ないかの相談を進める。 腸内細菌叢の解析に関しては、技術が進歩していく最中にあり、迅速に測定を進めつつ意義を確認する。
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