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2018 年度 研究成果報告書

小児における無機ひ素毒性のセレンによる修飾:テロメア長を用いた検討

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05254
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 衛生学・公衆衛生学
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

渡辺 知保  国立研究開発法人国立環境研究所, その他部局等, 理事長 (70220902)

研究分担者 稲岡 司  佐賀大学, 農学部, 教授 (60176386)
吉永 淳  東洋大学, 生命科学部, 教授 (70222396)
小西 祥子  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (70451771)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードひ素 / カドミウム / セレニウム / テロメア / テロメア長
研究成果の概要

東南アジア・東アジア地域では,地下水のひ素による汚染が報告されており,地域によっては深刻な健康被害が生じている.本研究では,周産期のひ素への曝露がテロメア長に与える影響について検討した.ミャンマでひ素汚染が報告された地域に居住する母子400組の参加を得て,母親の尿中ひ素,カドミウム,鉛のレベルを測定するとともに,臍帯血からDNAを抽出し,テロメアの相対的な長さ(TL)を測定した結果,ひ素とカドミウムはそれぞれTLとは負の有意な相関を示すことを見出した.

自由記述の分野

環境保健学,人類生態学

研究成果の学術的意義や社会的意義

周産期の金属類への曝露が新生児のテロメア長(TL)と関係があることを示した初の報告である.成人期におけるTLは多くの慢性疾患のリスクを増加することが示されているが,成人期のTLの個人差は,新生児期にすでに固定されていることが示唆されており,その意味で,新生児期のTLに影響を与える要因を知ることは重要である.今回の結果はひ素では中等度の曝露レベルで,またカドミウムでは腎障害に至らないような濃度レベルでの影響であり,各金属の毒性学においても今後,検討に値するものと考える.

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公開日: 2020-03-30  

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