研究実績の概要 |
研究1【排卵異常研究】:某大学病院に勤務する看護師155人における,過重労働、職業性ストレスが女性ホルモン値に与える影響について基礎分析を行い、学会発表を行った(日本女性心身医学会2報、日本衛生学会2報)。 研究2【分娩アウトカム研究】日赤医療センターデーターベースにて、妊娠前の母体体重ならびに妊娠期間中の体重増加量について、日本の妊娠期の至適体重増加チャートとIOM(institute of Medicine)の推奨基準値を比較した(Sci Rep, Nomura, et al. 2017)。また日本産婦人科学会周産期委員会が収集した全国約9万人の妊婦において、複数のアウトカムに対し妊娠期間中の体重増加量のカットオフ値を多変量ロジスティックモデルを用いて算出したところ、低出生体重児のリスクを下げるためには、妊娠前体重がやせ、標準体重群において国の推奨している範囲よりも妊娠期間中の体重増加量を上方修正したほうが好ましいことが示唆された(Sci Rep, Nomura, et al. 2019)。 研究3【母乳育児の分娩後追跡調査】:都内大学病院で正期産単胎を出産した基礎疾患を持たない母親の計約130名を対象とし、分娩後6か月時点まで追跡し、母親の栄養摂取状況について検討した。国民健康栄養調査の授乳婦の特別集計と差がないことを確認した(Int J Environ Res Public Health., 2019)。大手乳業企業から提供された全国データー1200件でも同じ傾向がみられることを確認した((Int J Environ Res Public Health., 2020)。また日赤医療センターから提供を受けたデーターセットにて、妊娠前母体の体重が肥満であると1か月時点での完全母乳の確立が遅れること(Nomura, et al. Nutrition, 2018)、
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