研究課題/領域番号 |
16H05266
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
馬場園 明 九州大学, 医学研究院, 教授 (90228685)
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研究分担者 |
西 巧 福岡県保健環境研究所, その他部局等, 主任技師 (20760739)
松尾 龍 九州大学, 医学研究院, 助教 (60744589)
鴨打 正浩 九州大学, 医学研究院, 教授 (80346783)
藤田 貴子 九州大学, 医学研究院, 助教 (00822511)
今任 拓也 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 主任研究官 (20368989)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 病院・医療管理学 / 医療管理学 / 電子レセプト / 市販後薬剤疫学研究 |
研究実績の概要 |
近年、DPP-4阻害薬使用患者の類天疱瘡が発症したという報告が相次いでおり、複数のDPP-4阻害薬の使用上の注意において類天疱瘡の記載が追加された。そこで、福岡県後期高齢者医療広域連合の請求データを使用して、DPP-4阻害薬を調剤された76歳以上の被保険者における類天疱瘡発症リスクに関する分析を行った。平成25年度のデータは対象者の選択のために使用し、観察期間は平成26年度から平成28年度の3年間のデータを使用した。対象者は、観察開始から起算して6か月の間に糖尿病薬を調剤された76歳以上の被保険者とした。DPP-4阻害薬単剤調剤された患者を曝露群とし、スルホニルウレア剤、αグルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン系薬剤、ビグアナイド系薬剤、インスリン、インスリン分泌促進薬、GLP-1受容体作動薬、SGLT-2阻害薬のいずれかの医薬品を投与されていた患者を対照群とした。 アウトカムは、水疱性類天疱瘡の発症であり、ICD-10コードでL12が観察期間に同定されたものとした。対象者は65,617名であり、男性が30,778名(46.9%)であった。このうち、DPP-4阻害薬を調剤された者が39,045名(59.5%)であった。3年間の観察期間で、類天疱瘡を発症したと考えられる対象者は260名(0.40%)であった。このうち、192名(73.9%)はDPP-4阻害薬を調剤された対象者であった。ロジスティック回帰分析に関しては、単変量解析はオッズ比(OR)1.93(95%信頼区間(CI)1.460- 2.541)と、3年の追跡期間において、DPP-4単独使用者は、類天疱瘡発症のリスクにおいて有意な統計学的に有意な上昇を示していた。年齢、性別、悪性腫瘍の既往を考慮した多変量解析でも、OR 1.93(95% CI:1.459-2.540)と同様の結果を示していた。
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現在までの達成度 (段落) |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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