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2016 年度 実績報告書

電子診療情報と患者報告アウトカムを活用したSLE診療の質の評価システム開発と検証

研究課題

研究課題/領域番号 16H05267
研究機関昭和大学

研究代表者

矢嶋 宣幸  昭和大学, 医学部, 講師 (70384360)

研究分担者 高橋 良  昭和大学, 医学部, 助教 (00465155)
渥美 達也  北海道大学, 医学研究院, 教授 (20301905)
福原 俊一  京都大学, 医学研究科, 教授 (30238505)
佐田 憲映  岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (70423308)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード全身性エリテマトーデス / 診療の質 / Quality indicator / 臨床疫学
研究実績の概要

① 全身性エリテマトーデスの診療の質指標の開発
RAND/UCLA法を用いて全身性エリテマトーデス(Systemic Lupus Erythematosus:SLE)の診療の質指標(Quality indicator:QI)を開発した。診療ガイドラインならびにQI開発論文からsystematic reviewを行い、論文抽出を行った後に71項目のQI候補を抽出した。QI候補を抽出後まず電子データにて評価が可能な17項目を選択し、さらに10名の医師(リウマチ膠原病内科医、総合診療科医、産婦人科医、皮膚科医)で構成されたパネル委員により1回目の適切性評価を行った。次に、face to faceのパネル会議を通して各項目についての適切性評価および修正を行った。さらにその後2回目の適切性評価を行い、最終的に12項目のSLE QIを開発した。いままでのQIは評価の際にカルテレビューを要し評価者側の負担が大きかったが、今回開発したQIは電子データを利用しての評価が可能なQIを選定したため、迅速に、かつ、大規模データの評価が可能である。QIは、活動性評価(2項目)、SLEの合併症の評価(1項目)、治療(3項目)、治療薬の副作用(6項目)に関する項目である。また、すべての項目がプロセスに関するQIである。

②データベース作成
上記QIの検証を行うためにデータベースを構築した。このデータベースは、利用されていない電子化情報を利用し半自動的にデータを収集することが可能である。レセプト情報、検査データ情報より、上記に評価に必要な項目を抽出し迅速に評価が可能である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初使用予定していたデータベースシステムの改変作業中に今回のQI評価には不十分であることが判明し全体的なシステム構築の見直しが必要となった。その影響によりデータベースシステムの作成が遅れ、検証作業が遅延したためである。

今後の研究の推進方策

開発したデータベースシステムの検証を行い、8つの協力施設からデータを収集および解析する。その結果を施設へのfeedbackを行う。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Development of a quality indicator set for systemic lupus erythematosus in Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Nobuyuki Yajima, Ken-ei Sada, Shingo Fukuma, Yasushi Tsujimoto, Shunichi Fukuhara, Tatsuya Atsumi, et.al
    • 学会等名
      82th American College of Rheumatology Annual Meeting (San Diego)
    • 国際学会
  • [学会発表] 全身性エリテマトーデス患者の診療の質指標の開発2017

    • 著者名/発表者名
      矢嶋宣幸、辻本康、福間真悟、新畑覚也、清水さやか、佐田憲映、渥美達也、福原俊一、SLE診療の質プロジェクトチーム.
    • 学会等名
      第1回日本臨床疫学会

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公開日: 2018-12-17  

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