研究課題/領域番号 |
16H05285
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
消化器内科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
朝比奈 靖浩 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座教授 (00422692)
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研究分担者 |
柿沼 晴 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (30372444)
中川 美奈 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 准教授 (30401342)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 肝癌 / HBV / HCV / ヒトiPS細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、肝癌に関わるゲノム解析から発癌と病態に関わる宿主及びウイルス遺伝要因を解析した。その結果、HCV排除の有無で遺伝子変異による発癌機序の違いは明らかではなく非ウイルス性の肝癌と共通する発癌機構の存在が示唆された。一方、HBV持続感染においては核酸アナログ薬内服や血清HBV複製が抑制された状態ではTERT promoter変異を低下させる可能性が示唆されたが、HBV遺伝子挿入による発癌は抑止が困難と考えられた。更に本研究では、ヒトiPS細胞における分化誘導法及びウイルス感染系を開発し、遺伝子改変技術を用いた病態解析モデルを開発する知的・技術的基盤を得た。
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自由記述の分野 |
肝臓病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究ではNGS技術を駆使してHCV排除後やHBV持続感染、及び非ウイルス性肝癌に関わる癌ゲノムプロファイルを明らかとした。また、ヒトiPS細胞培養技術、ウイルス培養系、及び遺伝子改変技術を応用した疾患病態解析モデルを開発し、より生理的条件に近い状態での発癌・病態形成機構の解明を可能とする知的・技術的基盤を確立した。本研究の遂行により、未だ根本的治療法の存在しない、ウイルス性・非ウイルス性肝疾患及び肝癌における、これまでとは視点を異にする新規治療法開発への展開が期待される。更に、これらの研究成果は他分野に広く応用可能である。
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