研究課題
研究計画1:大腸癌早期診断のためのマルチペプチドマーカー解析と臨床評価ペプチド解析のための独自の血液前処置法を開発し、高速ペプチドーム定量法(BLOTCHIP-MS/MS)により、大腸内視鏡検査受診者の健常人と臨床病期3ー4期の大腸癌ペプチドマーカー比較において、5種のペプチドによるマルチマーカー解析を実施し、高感度、高特異度で大腸癌を検出できることに成功した。検診症例を集積し、Validation試験を実施中である。研究計画2:分子イメージング法、ペプチドワクチンに応用可能な大腸癌組織特異的ペプチドの同定7例の進行大腸癌患者から得た癌組織と周辺正常組織についてBLOTCHIP-MS/MS解析によるペプチド解析を終了し、各ペプチドピークの比較解析を行い、2群間に有意差のあるペプチドピーク199個を選出している。さらにAUC値が0.8以上の27個の大腸癌特異的ペプチド候補を得た。研究計画3:大腸癌リスク診断のためのSPARC、TTR、Hsp27に対するSID-SRM-MS/MS解析大腸癌リスク診断のための新規なペプチド解析、代謝物解析の中で、早期診断に有用なペプチドだけでなく、代謝物の変動を解析し新たなバイオマーカーを同定した。
2: おおむね順調に進展している
当初の研究計画に従っておおむね順調に進展している。
大腸癌メタボローム分析の結果、腸内フローラの関与する可能性がある代謝物を同定した。他研究でも大腸癌と腸内フローラの関連が示唆されているため、今後の研究においては腸内フローラの解析も進め、ペプチドマーカーとの相関についても解析する予定である。
すべて 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (2件)
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