• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

動脈壁と血管周囲脂肪組織に生じる無菌的慢性炎症の病態解明と新規制御法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16H05299
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 循環器内科学
研究機関徳島大学

研究代表者

佐田 政隆  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (80345214)

研究分担者 福田 大受  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任講師 (40637568)
添木 武  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (60393211)
平田 陽一郎  東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40447397)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード慢性炎症 / 動脈硬化 / メタボリックシンドローム / インスリン抵抗性 / 肥満 / 自然免疫 / 自己核酸 / 糖尿病
研究成果の概要

生活習慣病によって、動脈硬化や糖尿病の病態に重要な慢性炎症が惹起される機序を検討した。過食、脂質異常症や高血糖により、血管細胞や脂肪細胞に細胞死が誘導された。培養細胞や遺伝子改変マウスを用いた実験により、傷害を受けた細胞から放出された自己核酸断片がTLR9を介してマクロファージを活性化して、脂肪組織や動脈での慢性炎症につながることが明らかとなった。細胞死を抑制したり、TLR9に対する抑制オリゴヌクレオチドが新しい生活習慣病の治療法として有望であることを示した。

自由記述の分野

循環器内科学、動脈硬化

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、肥満や高血圧、高脂血症といった生活習慣病によって、血管や脂肪組織でアポトーシスやピロトーシス、ネクローシスといった細胞死が生じ、慢性炎症が惹起される分子機序を明らかにすることができた。傷害された細胞から遊離される自己の遊離核酸断片がマクロファージの自然免疫受容体TLR9を刺激することで炎症が生じることが明らかになったことから、細胞死や遊離核酸断片、TLR9などを標的として、新しい糖尿病や動脈硬化の診断法や治療法の開発が可能になると期待される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi