研究課題/領域番号 |
16H05300
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
石川 義弘 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (40305470)
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研究分担者 |
奥村 敏 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60233475)
梅村 将就 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50595353)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 循環器・高血圧 / 生理学 / 薬理学 |
研究成果の概要 |
交感神経は、フランクスターリングと並んで心機能制御の双璧をなす。交感神経伝達物質であるカテコラミンの標的酵素であるアデニル酸シクラーゼは、細胞内cAMPを産生する。このセカンドメッセンジャーは、古典的にはPKAを活性化させるが、近年ではG蛋白調節因子(Epac)が新規因子として確立された。Epacは30年ぶりに同定されたPKA以外のcAMPの標的分子であり、RapなどのG蛋白の制御など、様々な細胞機能に重要な役割を果たす。そこで、このEpacの役割をPKAと比較しながら、心筋細胞におけるcAMPシグナルネットワークの構成因子として、心機能の調節と心不全発症の観点から、網羅的に検討した。
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自由記述の分野 |
循環器内科学、生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
交感神経は心機能制御の最大の生理メカニズムであり、この作用は様々な心疾患における診断や治療に応用されている。交感神経伝達物質であるカテコラミンは心機能亢進作用があり、交感神経遮断剤は心機能低下作用を持つ。いずれも細胞内の作用は、cAMP産生調節であり、下流のPKAの活性調節である。今回の我々の研究成果から、PKAのみならずEPACと呼ばれる新規因子が、心機能調節に重要であることが分かった。これは心機能の調節と心不全発症の観点から、将来の新規治療法の開発につながると考えられる。
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