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2018 年度 研究成果報告書

慢性閉塞性肺疾患に対する新規炎症制御法の確立に関する研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05307
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

一ノ瀬 正和  東北大学, 医学系研究科, 教授 (80223105)

研究協力者 杉浦 久敏  
山田 充啓  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード細胞老化 / 酸化型コレステロール / エピゲノム変化
研究成果の概要

本研究では1) 抗老化物質であるGrowth differentiation factor 11 (GDF11)がCOPD患者血液中および肺組織中で低下していることを明らかにした。外因性に投与したGDF11によってエラスターゼ曝露による細胞老化ならびに肺の気腫化を有意に抑制した。2) 酸化型コレステロールはCOPD患者の肺において発現が増強しておりニトロ化ストレスを介して肺線維芽細胞の老化に関与することが明らかになった。3) COPD患者由来マクロファージのエピゲノムの研究では、COPD患者の肺胞マクロファージでは細胞表面の細菌貪食受容体であるCD169の発現が低下していることを明らかにした。

自由記述の分野

呼吸器内科

研究成果の学術的意義や社会的意義

COPDにおける抗炎症治療の確立にはCOPDの病態をさらに解明する必要がある。我々は全身及び肺における抗老化因子GDF11の発現がCOPD患者において低下していることを明らかにした。さらにCOPD患者の肺および気道では酸化型コレステロールの発現が増強しており細胞老化に関与すること、COPDの肺胞マクロファージでは細菌貪食受容体の発現が低下していることを明らかにした。これらの知見は呼吸器領域のトップジャーナルに掲載されており、新規創薬の基礎研究となりうる重要な知見と考える。

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公開日: 2020-03-30  

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