本研究では1) 抗老化物質であるGrowth differentiation factor 11 (GDF11)がCOPD患者血液中および肺組織中で低下していることを明らかにした。外因性に投与したGDF11によってエラスターゼ曝露による細胞老化ならびに肺の気腫化を有意に抑制した。2) 酸化型コレステロールはCOPD患者の肺において発現が増強しておりニトロ化ストレスを介して肺線維芽細胞の老化に関与することが明らかになった。3) COPD患者由来マクロファージのエピゲノムの研究では、COPD患者の肺胞マクロファージでは細胞表面の細菌貪食受容体であるCD169の発現が低下していることを明らかにした。
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