研究課題/領域番号 |
16H05309
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
呼吸器内科学
|
研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
西岡 安彦 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 教授 (70274199)
|
研究分担者 |
後東 久嗣 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 准教授 (00437641)
西條 敦郎 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 特任助教 (00467812)
荻野 広和 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (20745294)
埴淵 昌毅 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 准教授 (80335794)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
キーワード | 線維細胞 / 肺がん / 血管新生 / がん幹細胞 / 免疫チェックポイント / がん免疫 |
研究成果の概要 |
肺がんに対する薬物療法、特に血管新生阻害薬の耐性化機序として重要な線維細胞に関する研究を進め、線維細胞の作用を調節したり、線維細胞を目印にすることにより有効な治療法を開発することを目的に研究を行った。血管新生阻害薬に耐性となった肺がん患者の末梢血には線維細胞が増加しておりマーカーとなる可能性が示唆された。線維細胞には肺がん細胞をがん幹細胞に変化させる性質があり、線維細胞の調節が重要なことが明らかになるとともに、動物モデルにおいて線維細胞が生体の免疫機能を調節することによってがん免疫療法との併用効果を発揮することを見出した。
|
自由記述の分野 |
呼吸器内科学、がん免疫
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究結果から線維細胞は肺がん細胞に直接作用して肺がんの腫瘍としての性格を悪い方向(がん幹細胞化)に調節していることが明らかになったことから、線維細胞を標的に治療法の開発研究を行う重要性が高まったと考えられる。血管新生阻害薬に耐性となった肺がん患者の末梢血には線維細胞が増加しており、耐性化のマーカーとなる可能性が示唆された。さらに、血管新生阻害薬と免疫チェックポイント阻害薬の併用効果に線維細胞の作用が関与している新たな可能性が示され、がん免疫療法のメカニズムの理解に繋がる重要な結果が得られたと考えられる。
|