研究課題
刺激部位のモデルによる検討:人での脳刺激がどのような神経細胞を刺激しているのかは、可塑性誘導機序を考える上でも、今後の治療応用を考える上でも重要な問題である。そこで、工学系の研究者と共同で、刺激部位の推定をモデルで行い、Brain stimulation 誌、Phys Med Biol誌、Biomedical Physics & Engineering Express誌に発表した。従来の刺激電流の大きさに関する考察に加えて、刺激される神経細胞もモデル化することで、実験結果を説明できる知見を得た。また、小脳刺激をしているとされていたコイルの位置で、小脳にどれだけの電流が誘導されているかをモデル化した。PASプロトコールのタスクへの影響:PAS刺激法は、MEPに長期効果を及ぼす事は証明されていたが、運動タスクに長期効果を誘導するかは知られていなかった。今回、この研究で、PASが運動学週に影響する事を示した。Brain Stimulation 誌に発表した。聴覚情報と視覚情報の幻覚に関する研究:有名なマガーク効果という視覚聴覚幻覚に関して、刺激を行い、この幻覚に関する機序を解析した。Journal of Neuroscience 誌に発表した。Caffeineの運動野可塑性に対する影響:QPSによるヒト運動野可塑性誘導に対するcaffeineの影響を正常被検者で検討した。A2Aに対する薬物がパーキンソン病の治療薬として用いられていて、カフェインが同様な効果を有することが判明した。コーヒーを多く摂取するヒトにパーキンソン病が発症しにくいと言う事実を説明できるかもしれない。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 3件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件)
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