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2018 年度 研究成果報告書

骨―脂肪組織連関の制御に関わるIL-11の役割および作用機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05327
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関徳島大学

研究代表者

松本 俊夫  徳島大学, 先端酵素学研究所(オープンイノベ), 名誉教授 (20157374)

研究分担者 福本 誠二  徳島大学, 先端酵素学研究所(オープンイノベ), 特任教授 (30202287)
沢津橋 俊  徳島大学, 先端酵素学研究所(オープンイノベ), 特任講師 (70535103)
MARIA TSOUMPRA  徳島大学, 先端酵素学研究所(オープンイノベ), 特任研究員 (80756198)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード遺伝子 / シグナル伝達 / 脂質 / 老化 / 骨粗鬆症 / 骨代謝
研究成果の概要

IL-11がWntシグナル抑制因子の発現抑制により骨形成を促進しIL-11欠損マウスでは骨形成抑制と脂肪組織の増大を示した。そこで骨芽細胞・骨細胞と脂肪細胞特異的IL-11欠損マウスを作成しIL-11の由来を検討した。骨芽細胞・骨細胞特異的IL-11欠損では血清IL-11の低下、骨のWnt抑制因子の発現亢進と骨形成低下、白色脂肪組織の増大を認めた。脂肪細胞特異的IL-11欠損では骨量や脂肪組織量に変化なく、骨由来IL-11がWnt抑制因子の発現制御を介し骨形成の維持と全身脂肪組織量の制御に重要な役割を果たすことが示された。現在IL-11作用の受容体―細胞内情報伝達系の解明を進めている。

自由記述の分野

内分泌代謝内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

骨由来のIL-11が古典的Wntシグナル抑制因子の発現制御を介し、骨髄前駆細胞からの骨芽細胞・脂肪細胞の分化スイッチによる骨形成の促進のみならず、全身脂肪組織にも影響を及ぼし、エネルギー代謝をも制御することが示された。本研究によりオステオカルシンに加え新たに骨と脂肪組織・エネルギー代謝とのIL-11を介する密接な連関が明らかとなり、IL-11シグナルの制御を介する骨粗鬆症およびメタボリック症候群に対する新たな予防・治療法の開発に向けたアプローチに繋がるものと期待される。

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公開日: 2020-03-30  

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