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2018 年度 研究成果報告書

SIRT7による多面的代謝制御機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05328
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 代謝学
研究機関熊本大学

研究代表者

山縣 和也  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (70324770)

研究分担者 吉澤 達也  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (40313530)
佐藤 叔史  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90622598)
研究協力者 澤 智裕  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードサーチュイン / SIRT7 / 脂肪肝 / 脂肪細胞
研究成果の概要

我々は高脂肪食負荷Sirt7ノックアウト(KO)マウスでは脂肪肝が軽減することを見出したが、脂肪肝が改善する分子メカニズムは不明である。TR4は肝において脂質蓄積促進作用を有する核内受容体型転写因子である。本研究の結果、SIRT7はCul4/DDB1/DCAF1-E3ユビキチンリガーゼ複合体の構成分子であるDDB1を脱アセチル化することでユビキチンリガーゼ活性を抑制し、TR4発現量を増加させることが判明した。Sirt7 KOマウスではDDB1のアセチル化が亢進することでTR4発現が低下し、肝脂質蓄積が低下すると考えられた。

自由記述の分野

代謝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

アルコール非依存性に肝臓に脂肪蓄積をきたすNAFLD患者は我が国に1000万人程度存在していると推定されているが、その一部は脂肪肝炎から肝硬変、さらに肝癌と進行するため、その対策は重要な医学的課題である。我々は脱アセチル化酵素であるSIRT7のノックアウトマウスが脂肪肝を抑制することを見出しているが、その詳細な分子メカニズムは不明であった。本研究の結果、SIRT7の抑制が脂肪肝を軽減する詳細な分子機構が明らかになり、SIRT7を標的とした治療薬開発の基盤が確立された。

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公開日: 2020-03-30  

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