研究課題/領域番号 |
16H05331
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内分泌学
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研究機関 | 九州大学 (2017-2018) 東京医科歯科大学 (2016) |
研究代表者 |
小川 佳宏 九州大学, 医学研究院, 教授 (70291424)
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研究協力者 |
橋本 貢士
袁 勲梅
辻本 和峰
川堀 健一
榛澤 望
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | エピゲノム記憶 / DNAメチル化 / FGF21 / PPARα |
研究成果の概要 |
代表的なエピゲノム修飾であるDNAメチル化に焦点を当てて、乳仔期のマウスの肝臓では糖脂質代謝制御ホルモンであるfibroblast growth factor 21(FGF21)の遺伝子プロモーター領域が核内受容体に依存してDNA脱メチル化されること、この時期に一旦確立したDNAメチル化状態が長期にわたってエピゲノム記憶され、これが成獣期の高脂肪食により誘導される肥満の程度に関連することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
内科学、内分泌代謝学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
早期ライフステージにおけるエピゲノム記憶の担い手としてDNAメチル化の生理的・病態生理的意義が示唆された。本研究の学術的意義としては、特定の遺伝子のDNAメチル化状態が早期ライフステージの記憶・維持を担うことにより将来の疾患発症に関与することが初めて証明された。一方、社会的意義としては、人工乳や機能性食品によるエピゲノム制御による胎児期や新生児期の栄養環境に対する介入により、成人期に発症する生活習慣病の先制医療の実現が期待される。
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