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2018 年度 研究成果報告書

新規生理活性ペプチドの同定と摂食調節機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05333
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 内分泌学
研究機関宮崎大学

研究代表者

中里 雅光  宮崎大学, 医学部, 教授 (10180267)

研究分担者 上野 浩晶  宮崎大学, 医学部, 助教 (00381062)
山口 秀樹  宮崎大学, 医学部, 講師 (10305097)
迫田 秀之  宮崎大学, 医学部, 講師 (50376464)
柳 重久  宮崎大学, 医学部, 助教 (60404422)
坪内 拡伸  宮崎大学, 医学部, 助教 (60573988)
清水 浩一郎  宮崎大学, 医学部, その他 (90711292)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード生理活性ペプチド / 摂食中枢 / 肥満 / 糖脂質代謝
研究成果の概要

後脳と自律神経だけでGHSRを発現するPhox2B-GHSRマウスでは、迷走神経節におけるGHSRとグレリンの結合が約60%に減少し、グレリン刺激による摂食量亢進や成長ホルモン分泌を抑制した。迷走神経節で十分量のGHSR発現が、グレリン作用に重要であると考えられた。
ニューロメジンUはオートクライン・パラクライン作用で、膵β細胞からのブドウ糖によるインスリン分泌作用を抑制するとともに、ミトコンドリア機能障害からβ細胞機能を低下した。
4週間以上の高脂肪食を摂取したマウスは、迷走神経節と視床下部のグレリン受容体発現が低下して、グレリンによる摂食亢進作用が消失したが、カロリー制限による減量で回復した。

自由記述の分野

神経内分泌

研究成果の学術的意義や社会的意義

ペプチドによる生体制御と病態との関連解析、そして治療応用に至る一貫した成果に基づく申請である。末梢からのペプチド情報が経神経性に脳内の特定の部位に伝達され、自律神経を介して免疫系を調節している。過栄養や糖代謝異常による慢性炎症が、迷走神経節や視床下部にも及び、ペプチド受容体の発現低下から摂食行動の異常に至る分子機序を明らかにした。
膵β細胞にオートクリン、パラクリンとして作用してインスリン分泌を調節し、膵β細胞の維持や機能に重要な役割を果たすペプチドの解析は、糖尿病の病態理解と新規の治療法開発につながることが期待できる。

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公開日: 2020-03-30  

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