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2018 年度 研究成果報告書

再生不良性貧血におけるクローン性造血機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05335
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 血液内科学
研究機関金沢大学

研究代表者

中尾 眞二  金沢大学, 医学系, 教授 (70217660)

連携研究者 吉田 善紀  京都大学, iPS細胞研究所, 准教授 (20447965)
岸 裕幸  富山大学, 大学院医学薬学研究部, 教授 (60186210)
細道 一善  金沢大学, 医学系, 准教授 (50420948)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード再生不良性貧血 / クローン性造血 / HLA / 細胞傷害性T細胞 / 自己抗原
研究成果の概要

再生不良性貧血(再不貧)は、造血幹細胞が自分自身のTリンパ球に傷害されることによって起こる自己免疫疾患であるが、病気の成り立ちはよく分かっていない。再不貧は良性の病気でありながら、一部の患者では少数の造血幹細胞だけが、がん細胞のようにクローン性に増殖・分化して造血を支持している。本研究では、そのような「クローン性造血」のメカニズムを検討したところ、HLA-B*40:02、A*02:06、B*54:01などの遺伝子変異によって、HLAを欠失した白血球が高頻度に検出されることが明らかになった。さらに33%の例では、HLA遺伝子エクソン1の共通領域に変異を持つ白血球が検出されることが分かった。

自由記述の分野

血液内科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

再不貧では、第6染色体短腕のloss of heterozygosity (6pLOH)によってHLAクラスIアレルを欠失した白血球が検出されることが我々の研究によって分かっていたが、欠失するハプロタイプ中のどのHLAが自己抗原を提示しているかは不明であった。本研究により、再不貧はHLA-B*40:02、B*54:01などの限られたHLAアレルが造血幹細胞抗原をTリンパ球に提示することによって起こる自己免疫疾患であることが明らかになった。これらの特定のアレルを持つ例のTリンパ球を調べれば、自己抗原が明らかになる可能性が高い。また、HLAの共通変異の検出は免疫病態の証明に非常に有用である。

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公開日: 2020-03-30  

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