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2016 年度 実績報告書

関節リウマチ特異的な免疫複合体のエピトープの精密特定と複合体形成制御薬の基礎開発

研究課題

研究課題/領域番号 16H05344
研究機関長崎大学

研究代表者

大山 要  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (50437860)

研究分担者 稲嶺 達夫  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 助教 (00549628)
一瀬 邦弘  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (60437895)
岸川 直哉  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(薬学系), 准教授 (90336181)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード免疫複合体
研究実績の概要

関節リウマチでの過剰な炎症と組織破壊は、自己抗原に対する自己抗体の産生とその免疫複合体形成から始まるとされている。しかし、この発病の上流を抑えられる治療薬はまだない。
これまでに申請者は、免疫複合体中の自己抗原を一斉に同定するイムノコンプレキソーム解析法を開発し、この解析法で関節リウマチ患者に特異的な自己抗原 (TSP-1) を発見した。さらに我々は、その免疫複合体が患者関節に沈着し炎症をおこすことも明らかにしている。
そこで本研究では、TSP-1の免疫複合体形成と抗体産生を阻害して発病上流を抑える治療薬の基礎開発を行う。具体的にはまず、TSP-1の自己抗原化をおこすTSP-1内のエピトープを、質量分析結果で判明したアミノ酸変異を含むエピトープ候補ペプチドから精密に特定する。そして、エピトープを標的に免疫複合体の形成や抗体産生を阻害する薬物を作製し、評価する。
本年度は回収した免疫複合体の抗原部分のみを溶出させる条件検討を行った。酸性条件またはパパイン消化により抗原部分のみを高効率に抽出できることが確認できた。また、免疫複合体のエピトープ部分以外を消化・除去するための基礎検討を開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

免疫複合体のみの抽出条件の検討や免疫複合体エピトープ以外の酵素消化条件の検討が順調に進んでいるため。

今後の研究の推進方策

1)TSP-1のアミノ酸変異部位とエピトープ領域の決定、2)エピトープ候補に結合する患者自己抗体からのエピトープ特定、を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Immune complexome analysis reveals specific and frequent presence of immune complex antigens in lung cancer patients: A pilot study.2017

    • 著者名/発表者名
      K. Ohyama, H. Yoshimi, N. Aibara, Y. Nakamura, Y. Miyata, H. Sakai, F. Fujita, Y. Imaizumi, A.K. Chauhan, N. Kishikawa, N. Kuroda
    • 雑誌名

      International Journal of Cancer

      巻: 140 ページ: 370-380

    • DOI

      10.1002/ijc.30455

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 肝臓移植患者の血清中免疫複合体の網羅的解析2016

    • 著者名/発表者名
      相原希美、大山 要、日高匡章、岸川直哉、黒田直敬
    • 学会等名
      第41回日本医用マススペクトル学会年会
    • 発表場所
      愛知県産業労働センター(愛知県・名古屋市)
    • 年月日
      2016-09-15 – 2016-09-17

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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