• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2018 年度 研究成果報告書

CD26分子を介した免疫制御機構の解明と自己免疫疾患への臨床応用の基盤研究

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16H05345
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 膠原病・アレルギー内科学
研究機関順天堂大学

研究代表者

森本 幾夫  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (30119028)

研究分担者 岩田 哲史  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (00396871)
大沼 圭  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (10396872)
波多野 良  順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任助教 (30638789)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードCD26/DPPIV / T細胞 / 共刺激分子 / IL-10 / ヒト免疫 / 免疫チェックポイント分子 / 全身性エリテマトーデス / 悪性胸膜中皮腫
研究成果の概要

CD26は共刺激分子としてヒトT細胞の活性化に重要な役割を果たしている。申請者らは近年、CD26分子が免疫応答の活性化と抑制の両方に関与している可能性を見出した。
CD26シグナルによって特徴的に発現が増強される免疫抑制性因子の同定を試みた結果、CD4 T細胞はIL-10, LAG3, BTLAの、CD8 T細胞はBTLAの発現が顕著に増強されることを見出した。このCD26陽性LAG3陽性T細胞もしくはBTLA陽性T細胞は、健常者や全身性エリテマトーデス(SLE)患者の末梢血中にはほとんど存在しなかったが、悪性胸膜中皮腫患者の胸水中T細胞には存在することが示された。

自由記述の分野

臨床免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CD26分子はマウスT細胞では共刺激分子として機能せず、ヒト免疫において重要な分子である。免疫応答の負の制御メカニズムの解明は、自己免疫疾患の発症・悪化の根幹をなす問題であり、また、近年腫瘍免疫の分野においても、免疫応答を負に制御する免疫チェックポイント分子を阻害する免疫チェックポイント阻害薬は新たな治療薬として非常に注目されている。
さらに申請者らが開発したヒト化CD26抗体は、悪性胸膜中皮腫に対する第I/II相臨床試験を実施しているところであり、CD26抗体の新たな抗腫瘍作用メカニズムの解明にもつながることが期待される。

URL: 

公開日: 2020-03-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi