研究課題
Aicardi症候群に関しては、現在までに55症例を集積した。全症例に対して全エクソーム解析を終了し、うち2症例に関しては、別の中枢神経疾患であることを分子遺伝学的に説明し、以降の解析対象から除外した。典型的な22症例に関して、全ゲノム解析を行い、SNV解析が完了しているが、疾患遺伝子同定には至っていない。現在までに、Galloway-Mowat 症候群は現在までに29家系を集積した。本年度は、そのうちの一家系において新規疾患遺伝子NUP133を同定し、機能解析により病的変異であることを明らかにした (Fujita A et al., Annals of Neurology, 2018)。2015年に発表したステロイド抵抗性ネフローゼ症候群の疾患遺伝子であるNUP107遺伝子に引き続き、核膜孔複合体構成タンパク質の両アレル性バリアントによるヒト疾患の新規疾患遺伝子を世界に先駆けて同定した。関節弛緩型エーラス・ダンロス症候群においては、発端者を対象に全エクソームを施行したが、病因と考えられるバリアントの同定にはいたらなかった。また、習慣性流産の原因と考えられる、 NOP104の変異を同定し、発表した(Suzuki et al., J Hum Genet. 2018 Apr;63(4):425-430)。その他、他施設との多国間共同研究により、新規疾患遺伝子としてKAT6A (Genet Med. 2019 Apr;21(4):850-860.), FBOX11 (Am J Hum Genet. 2018 Aug 2;103(2):305-316), PMPBC (Am J Hum Genet. 2018 Apr 5;102(4):557-573)などを同定し、論文発表を行った。
平成30年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2019 2018 その他
すべて 国際共同研究 (5件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 11件、 査読あり 13件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
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