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2019 年度 研究成果報告書

ワクチン時代のわが国のウイルス性下痢症の実態と新しいワクチンの開発研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05360
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 小児科学
研究機関日本大学

研究代表者

牛島 廣治  日本大学, 医学部, 上席研究員 (10091068)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード胃腸炎ウイルス / 分子疫学 / 抗原抗体反応 / ワクチン評価 / ワクチン開発
研究成果の概要

4年間、全国の小児約1600下痢便および環境水で下痢症ウイルス17種のmultiplex RT-PCRによりウイルスの流行型、変異型を調べた。ロタウイルス(RV)ワクチンに含まれないG8,G9型の流行が見られた。ノロウイルス(NoV)はGII.4_SydneyについでGII.2,GII.6を認めた。稀有なウイルスも検出した。
RVワクチンは重症化を防ぐが感染は防げず2018/2019はNoVを凌いだ。有効性はRT-PCRとともにイムノクロマト法で検証した。RV感染症で抗原血症・尿症をワクチン未接種者に多く認めた。RVとNoVの同時皮下接種をマウスで試みた。2回接種で高い抗体価が持続した。

自由記述の分野

小児感染症

研究成果の学術的意義や社会的意義

途上国でウイルス性胃腸炎は小児死亡の大きな原因である。先進国では、死亡は少ないが集団感染が多発している。近年、遺伝子や抗原・抗体検出診断がなされる。現在、直接ウイルスに有効な治療法はない。一方、ロタウイルス胃腸炎に対しワクチンがある。どのような胃腸炎ウイルスの流行があるかは公衆衛生学的に重要である。わが国のロタウイルスワクチンの有効性を検証することは2020年10月からの定期接種化の重要な情報となる。胃腸炎ウイルスを網羅的に調べることは不顕性感染、非病原性のウイルスの存在を見ることになる。ロタウイルスとノロウイルス(中空粒子)の同時皮下接種は下痢症ウイルスの次世代ワクチンの候補ともなりうる。

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公開日: 2021-02-19  

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