研究課題/領域番号 |
16H05366
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浅野 善英 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (60313029)
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研究協力者 |
Trojanowska Maria
Zhuang Yuan
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 全身性強皮症 / 動物モデル / 自己免疫・炎症 / 血管障害 / 線維化 / 転写因子 |
研究成果の概要 |
強皮症の疾病因子の一つである「転写因子Fli1の恒常的発現低下」に着目し、loxP-Creシステムを活用して各種細胞(血管内皮細胞、上皮細胞、B細胞、gamma delta T細胞、制御性T細胞、脂肪細胞、巨核球、骨髄細胞)特異的Fli1欠失マウスを作製し、強皮症の病態が再現できるか否かについて検討した。上記8系統の全てのマウスにおいて、強皮症の主要3病態(免疫異常・炎症、血管障害、線維化)が様々な程度に再現され、特にB細胞および骨髄細胞特異的Fli1欠失マウスでは主要3病態の全てが再現された。以上より、B細胞と骨髄細胞を軸として様々な細胞が強皮症の病態形成に関与していることが明らかとなった。
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自由記述の分野 |
全身性強皮症(自己免疫・炎症、血管障害、線維化)
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強皮症にはいまだ確立された治療法はないが、近年、抗IL-6受容体抗体と抗CD20抗体が皮膚硬化と間質性肺疾患の治療に有用であり、さらにM2マクロファージとB細胞の異常活性化がその病態形成において重要であることが示された。本研究では、骨髄細胞およびB細胞特異的Fli1欠失マウスにおいて強皮症の主要3病態が忠実に再現され、特にM2マクロファージとB細胞の異常活性化が重要であることを証明した。以上より、Fli1の発現異常に基づく動物モデルは強皮症の病態解析に有用であること、および8系統のモデルマウスを活用した解析は強皮症の病態解明と治療開発に大きく貢献できる可能性を秘めていることが明らかとなった。
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