末梢血間葉系細胞(mesenchymal blood cell, MBC)は皮膚損傷組織に集積後、表皮細胞、毛包細胞、メラノサイト、真皮線維芽細胞、皮膚末梢神経に分化すると共に、再生末梢神経における異常髄鞘形成を抑制し、TGF-b放出を抑制して瘢痕形成を抑制し、機能的組織再生を誘導していることが明らかとなった。さらに、MBCは神経堤由来のectomesenchymeを発生学的起源に持つ間葉系細胞であることが示され、外胚葉性組織再生に寄与する発生学的妥当性が明らかとなった。外胚葉性間葉系細胞であるMBCを血中に増加させるHMGB1ペプチドは皮膚恒常性制御技術開発の可能性が開かれた。
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