研究課題/領域番号 |
16H05374
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
土屋 賢治 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任教授 (20362189)
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研究分担者 |
高貝 就 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (10447807)
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研究協力者 |
佐田 文宏
伊東 宏晃
武井 教使
涌澤 圭介
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 自閉スペクトラム症 / 注意欠如・多動症 / 出生コホート / 神経発達 / 軌跡 |
研究成果の概要 |
6歳の420名を対象にASDおよびADHDの表現型の重なり合いを解析した。ASDとADHDの表現型が併存する児のうち,ASDの表現型のうち社会的障害と反復的行動・感覚異常の一方だけがみられる児は少なく,その両方が認められる児が大半であった。 6歳時点の表現型をもとに420名をASD群,ADHD群,ASD+ADHD群,それ以外群の4つに分類して,0~4歳の神経発達の軌跡の重なり合いを解析した。ASDおよびASD+ADHD群は2歳以前の神経発達遅延が顕著であった。2歳以降,ADHD群は他群と異なる神経発達軌跡を描くことが分かった。
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自由記述の分野 |
精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1.ASD児・者,およびASDとADHDが併存する児・者の神経発達の軌跡,すなわち2歳前の神経発達の遅延がみられることが共通していた。現在の乳幼児健診システムにおいて,両者を早期に発見することが可能であることが明らかとなった。 2.一方,ASD傾向をもたないADHD児・者は,わずかに神経発達の遅延を示しながらも,その遅延はドメインごとに偏りがあること(粗大運動の遅延は目立たないが微細運動の遅延が目立つこと),その偏りが2歳以降に明らかになっていくことが示された。 3.乳幼児健診のあり方に関する新たな指針が得られた。
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