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2019 年度 研究成果報告書

AD/HDのiPS細胞を用いた生物モデルの解析

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05376
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 精神神経科学
研究機関神戸大学

研究代表者

曽良 一郎  神戸大学, 医学研究科, 教授 (40322713)

研究分担者 青井 貴之  神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (00546997)
菱本 明豊  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (50529526)
朴 秀賢  神戸大学, 医学研究科, 講師 (60455665)
毛利 健太朗  神戸大学, 医学研究科, 助教 (00642125)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードドーパミン / 脳神経疾患 / 発生・分化
研究成果の概要

注意欠如・多動性障害(AD/HD)の病態解明と新たな治療法の開発を目指し、大脳皮質オルガノイドの解析を行った。先行研究にて報告されたSFEBq法(Kadoshima 2013, Eguchi 2018)を用い、健常者、AD/HD者由来のiPS細胞から大脳皮質オルガノイドを分化誘導した。オルガノイド内に形成される皮質様構造の解析により、AD/HD者では、神経細胞の層である皮質板が健常者に比して薄いことを見出した。これはMRIを用いた先行研究(Shaw 2007)の報告と合致すると考えられ、我々の大脳皮質オルガノイドが生物モデルとして利用可能である可能性が考えられる。今後更なる解析を進めていく。

自由記述の分野

精神医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

AD/HD者の神経細胞を得ることができないことや、実験動物での病態再現ができないことで、AD/HDの病態解明や新たな治療法の開発に関する研究はこれまで限定的にしか行うことができなかった。我々はiPS細胞から分化誘導した大脳皮質オルガノイドがAD/HDの生物モデルとして利用できる可能性を見出した。大脳皮質オルガノイドが生物モデルとして利用可能となれば、AD/HDの病態を実験的に再現することや、薬剤への反応性を確認することが可能となる。このことは、今後のAD/HD治療を飛躍的に発展させると期待され、個人の生活のみならず、社会全体の活動や経済にも貢献できると考えられる。

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公開日: 2021-02-19  

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