研究課題/領域番号 |
16H05379
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪河崎リハビリテーション大学 (2018) 藍野大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
武田 雅俊 大阪河崎リハビリテーション大学, リハビリテーション学部, 教授 (00179649)
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研究分担者 |
田中 稔久 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (10294068)
森 康治 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40775318)
井出 千束 藍野大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70010080)
兼清 健志 藍野大学, 医療保健学部, 講師 (20525399)
森原 剛史 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (90403196)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 前頭側頭型認知症 / アポトーシス阻害因子 / タウ / TDP-43 / C9orf72 / FUS / XIAP / バイオマーカー |
研究成果の概要 |
C9orf72非翻訳領域6塩基反復配列に由来するジペプチドと内因性アポトーシス阻害因子XIAPとの相互作用を検討した。XIAPと異常沈着蛋白(TDP-43全長分子、C端フラグメント、C9orf72由来ジペプチド(GA)n)との相互作用についてin vitroではXIAPと(GA)nとの結合を示した。in vivo実験では明瞭な相互作用を示すことができなかったが、BMSC-CM添加により(-GA-)n過剰発現培養細胞でのケモカイン発現抑制を示した。異常沈着蛋白とXIAPとの相互作用を証明するには至らなかったが、FTD病態にケモカインの関与を示唆し、各病型における変性機序の特徴を明らかにした。
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自由記述の分野 |
老年精神医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前頭側頭型認知症は65歳以下ではアルツハイマー病(AD)についで頻度の高い変性性認知症であり、その診断治療法の開発が期待されている。前頭側頭型認知症(FTD)、進行性非流暢性失語症(PA)、意味性認知症(SD)に区分し、FTDの下位分類として、前頭葉変性型(FLD)、ピック病型、運動ニューロン型(MND)に分けることが多い。本研究では、AD研究で得られた仮説に基づいて、FTDにおける神経脱落機序への内因性アポトーシス阻害因子の作用を検討し、アポトーシス阻害因子の抑制だけでは説明できないことを示したが、FTDの病態と臨床症状は多彩であり、その分子論的な分類についても一定の貢献をなすことができた。
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