本研究は、脳MRI画像、生活習慣、遺伝情報、認知力等のデータを収集することで、どのような生活習慣要因と遺伝要因が、脳や認知力に影響を与えるかを明らかにすることで、認知症の発症予防、つまり一次予防を目指すものである。更に、アミロイドβ、タウタンパクなどの変性タンパクが脳にどのように集積し、それがどのような要因で影響を受けるかも解析した。その結果、これまでの種々の研究成果に加え、骨粗しょう症など、骨の状況と脳形態、脳機能に相関がある可能性が明らかになり、運動等の有用性がより示された。更に、緑内障等の疾患でも脳機能に影響を与える可能性も示された。これらの結果は、認知症予防において大変重要である。
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