研究課題/領域番号 |
16H05436
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
夏目 敦至 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (30362255)
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研究分担者 |
近藤 豊 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (00419897)
若林 俊彦 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (50220835)
小川 誠司 京都大学, 医学研究科, 教授 (60292900)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 脳腫瘍 / エピゲノム / ヒストン |
研究成果の概要 |
Isocitrate dehydrogenase (IDH)野生型グリオーマの分子・ゲノム・エピゲノム異常は十分解明されていない。本課題では腫瘍形成過程における新規ゲノム異常の解析を行った。ゲノム異常のあとにヒストン修飾などのエピゲノム異常が主に起こっていることを認め、腫瘍形成過程において重要な役割を果たすエピゲノム異常を解析した。p53, Nf1異常から腫瘍が形成されていく過程において、ヒストン修飾異常が追加のイベントとして引き起こされていることを、前腫瘍細胞、腫瘍細胞を用いたChIP-seqにより、新たな重要な遺伝子異常を見出し、その異常を引き起こすエピゲノム異常の存在を認めた。
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自由記述の分野 |
脳腫瘍学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性脳腫瘍のゲノム解析により細分類されている。従来の抗がん剤治療が有効なものもあるが、未だ予後不良なものがある。予後不良な脳腫瘍はゲノム異常が十分解明されていないため、有効な治療法が見出せないでいることが原因のひとつである。我々は、抗がん剤の無効な脳腫瘍のゲノム異常から惹起されるエピゲノム異常を明らかにした。その中でヒストン修飾をするEZH2の異常を発見し、EZH2に対する阻害剤が有効であることを解明した。
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