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2019 年度 研究成果報告書

中枢神経系悪性リンパ腫に特異的な遺伝子異常の機能解析と新規分子標的治療の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05442
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関杏林大学

研究代表者

永根 基雄  杏林大学, 医学部, 教授 (60327468)

研究分担者 市村 幸一  国立研究開発法人国立がん研究センター, 研究所, 分野長 (40231146)
富山 新太  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 脳神経外科, 講師 (40385810)
中村 大志  横浜市立大学, 医学部, 助教 (60771615)
立石 健祐  横浜市立大学, 医学部, 助教 (00512055)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード中枢神経系悪性リンパ腫 / PIM1 / BAD / NF-kB / 二次性中枢神経系悪性リンパ腫 / 遺伝子変異解析 / 分子標的治療
研究成果の概要

中枢神経系悪性リンパ腫に多発するPIM1遺伝子変異のうち、臨床的に予後不良との関連が認められたK115N変異を中心に機能解析を行い、K115N変異体はPim-1分子の細胞質局在の上昇によって、BADリン酸化の亢進を介して細胞死の抑制に寄与する可能性が示唆された。PCNSLの腫瘍形成にはNF-kB経路関連遺伝子異常などによるNF-kB経路の活性化が大きく関わること、また同時にNF-kB経路を標的とした治療はPCNSLの非常に有力な治療法となり得ることを独自に樹立した腫瘍細胞株を通じて見出した。中枢神経系と他臓器病巣間に共通して高頻度で検出される変異遺伝子候補が同定された。

自由記述の分野

脳腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果から、PCNSLにほぼ必発するにもかかわらず、その意義が明らかではなかったPIM1 変異の少なくとも一部は、PCNSLの発生に関与する可能性が示唆された。またNF-kB標的治療のproof-of-conceptが示され、今後Pim-1 やNF-kBを治療標的とした新規の治療開発が期待され、難治疾患であるPCNSLの予後改善に貢献しうる成果である。

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公開日: 2021-02-19  

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