• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

セボフルランによる抗不安効果発現の神経回路同定とその分子メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 16H05459
研究機関横浜市立大学

研究代表者

後藤 隆久  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00256075)

研究分担者 宮崎 智之  横浜市立大学, 医学部, 准教授 (30580724)
内本 一宏  横浜市立大学, 附属市民総合医療センター, 助教 (50710951)
高瀬 堅吉  自治医科大学, 医学部, 教授 (80381474)
新倉 怜  横浜市立大学, 医学研究科, 特任助教 (70760750)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード吸入麻酔薬 / 行動実験 / マウス
研究実績の概要

麻酔薬の中枢神経作用には、鎮静という主作用とは別に、有害な恐怖記憶の消去作用や抗うつ作用などがあることがわかってきた。しかしこれまで、こうした麻酔薬の新規効能を網羅的に探索した研究は無く、申請者らは麻酔薬曝露されたマウスにおいて、麻酔薬が高次脳機能に与える影響を網羅的に検討してきた。当該実験の結果、セボフルランに強い抗不安効果があることが明らかとなった。本研究では、抗不安作用を有しないデスフルランとの比較において、①セボフルランにより特異的に修飾される神経回路網を同定し、②その領域において生じる細胞生物学的変化をマイクロダイアリシスおよび電気生理学的手法を用いて解析する。最終的に③この抗不安効果を、うつや不安の疾患モデルへの治療法として応用できるかを検討する。これまでにセボフルランの濃度および曝露時間の検討を終了しており、それを用いた行動実験を実施している。臨床的な応用の観点から検討すると、普通の患者さんが手術によって不安が増強する、抑うつ傾向を示すというのはやや考えにくい。一方で術前に不安傾向が強いないしうつ様傾向を示す患者さんの場合、手術によりそうした症状が増悪する可能性はあるため、そうした手術モデルでの検討を進めている。したがって、WistarおよびWistar KYOTOに対し手術を実施し、Wistar KYOTOでのみ不安、うつ様傾向が増悪した場合、それに対するセボフルランの効果を検討する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

行動実験の最適化に時間を要したため。

今後の研究の推進方策

行動実験でのフェノタイプを明確にし、その上でどういったメカニズムに作用しているかを検討していく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Anesthesia and neurotoxicity2017

    • 著者名/発表者名
      Yuji Morimoto
    • 総ページ数
      167
    • 出版者
      Springer Japan

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi