研究実績の概要 |
研究計画は慶應義塾大学医学部倫理委員会の承認を得た(承認番号20150473)。 1-1. 着床期のヒト子宮内腔洗浄液については、採取方法に関して検討を加えた(サイトコレクトの試用)。 2-1. 採卵時に大卵胞より回収される卵胞吸引液を卵胞それぞれについて1つのサンプルとして凍結保存を行っており、卵胞液中のエクソソーム内のmiRNA網羅的解析およびタンパク質プロファイリングは2017年度に開始する予定である。 4-1. 顕微授精後に1個の受精卵をsingle step mediumの30-ul dropに入れ、5日間培養液は交換せずに胚盤胞期まで培養して形態良好胚盤胞(内細胞塊および栄養外胚葉のグレードがいずれもB以上)が得られた場合に、使用済み培養液を回収し、1つの胚それぞれについて1つのサンプル(~25 ul)として凍結保存した。使用済み胚盤胞培養液と胚を入れずに同様に培養したコントロール培養液について、RNA-seqによりmiRNA網羅的解析を行った結果、胚を入れた培養液では、胚を入れないコントロール培養液に比べて多数のmiRNAの濃度が有意に高かった。このことから、胚から放出されるmiRNAが多数存在することが明らかとなった(e.g. has-let-7b, 7c, 7f, 7i, has-mir-181a, 181b, 182, 192, 21, 202, 28, 302a, 30e, 371a, 373, 423, 509, 512, 873, 92a, 92b)。
|