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2018 年度 実績報告書

リンパ球ホーミングをターゲットとしたサル小腸移植免疫抑制プロトコールの最適化

研究課題

研究課題/領域番号 16H05490
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

星野 健  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (70190197)

研究分担者 山田 洋平  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (60383816)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード小腸移植 / カニクイザル / Madcam-1 / 拒絶反応
研究実績の概要

本研究の目的は、カニクイザルにおける小腸移植モデルを用いてリンパ球ホーミングをブロックするAnti-α4β7の効果と安全性を明らかにすることである。
新規免疫抑制剤の効果判定のための、対照群として2つの免疫抑制剤治療群、Group A: FK (トラフレベル10-15)+Steroid+MMF、Group B: FK(トラフレベル10-15)+Steroidを設定した。3剤併用のGroup Aでは1例がPTLD(移植後リンパ増殖疾患)を発症し、比較的長期にグラフトが維持されたため、2剤併用のGroup Bを対照群と設定した。平均Rejection Free Survivalは23.3±8.1日であった。移植された小腸の炎症粘膜内にα4β7integrinのリガンドであるMadcam-1の発現をみとめた。さらには、その領域でのα4β7integrin陽性のリンパ球の存在が確認された。Interleukin-2のELISPOTによるアロ反応性の免疫解析を施行し、拒絶群において著明なアロ反応性の増加が認められ、本手法が拒絶の免疫モニタリングにおいて有用であることを示した。拒絶群すべてに抗ドナー抗体が検出された。
また、抗ドナー特異的MHC抗体によるリンパ球内でのドナーキメリズムを定量化した。拒絶反応が早期に認められたGroup Bでは早期にキメリズムが消失する傾向が見られた一方で、免疫抑制が強化されたGroup Aではキメリズムが長く残存する傾向が見られた。<結果のまとめ>MHCミスマッチのカニクイザルを用いた小腸移植モデルを確立し、そのグラフト機能および免疫機能を解析した。Tactorimus+Steroidによる平均Rejection Free Survivalは23.3日であり、拒絶反応によるアロ反応性をELISPOTと抗ドナー抗体の有無、ドナー細胞の存続を解析した。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2019 2018

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 当院で施行された生体小腸移植4例の経過 ; 免疫抑制管理に難渋している2例目を中心に2019

    • 著者名/発表者名
      森 禎三郎、山田 洋平、星野 健、黒田 達夫
    • 学会等名
      第31回 小腸移植研究会
  • [学会発表] パネルディスカッション-小腸移植における当施設の課題2019

    • 著者名/発表者名
      山田洋平、星野健、黒田 達夫
    • 学会等名
      第31回 小腸移植研究会
    • 招待講演
  • [学会発表] 小腸移植後の至適免疫抑制プロトコル作成に向けたカニクイザル小腸移植モデルの確立2018

    • 著者名/発表者名
      森 禎三郎、山田 洋平、星野 健、黒田 達夫
    • 学会等名
      第55回 小児外科学会学術集会
  • [学会発表] 腸管蠕動不全症における腸管吻合2018

    • 著者名/発表者名
      森 禎三郎、山田 洋平、黒田 達夫
    • 学会等名
      第116回 東京小児外科研究会
  • [図書] 臓器移植抗体陽性診療ガイドライン20182018

    • 著者名/発表者名
      山田 洋平・星野 健
    • 総ページ数
      120
    • 出版者
      メディカルレビュー社
    • ISBN
      978-4-7792-2148-4

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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