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2018 年度 研究成果報告書

バクテロイディア科細菌線毛の形成モデル─X線結晶構造解析と分子再構成実験─

研究課題

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研究課題/領域番号 16H05504
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関長崎大学

研究代表者

中山 浩次  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 客員研究員 (80150473)

研究分担者 今田 勝巳  大阪大学, 理学研究科, 教授 (40346143)
内藤 真理子  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (20244072)
庄子 幹郎  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (10336175)
研究協力者 柴田 敏史  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード線毛 / 付着 / 細菌 / 歯周病
研究成果の概要

Porphyromonas gingivalisは慢性歯周炎の最重要原因細菌である。本菌は歯周局所への付着に関与する線毛を有している。本線毛には2種類あり、Fim線毛とMfa線毛という。両線毛ともそれらを構成するタンパク質がリポタンパク質輸送系で菌体表面まで運ばれることを以前の私たちの研究で明らかにしてきた。本研究ではそれらの構成タンパク質の重合様式について、X線結晶構造解析、クライオ電子顕微鏡解析等を用い、C末端をドナー鎖とするドナー交換反応にて重合していることを明らかにした。この線毛形成機構はいままで線毛形成機構として報告されたものとは全く異なることから5型線毛と命名された。

自由記述の分野

口腔細菌学

研究成果の学術的意義や社会的意義

日本では歯周病は40歳以上の成人の半数以上が罹患している慢性感染症であり、その原因は口腔内の細菌である。そのなかでもPorphyromonas gingivalisは最重要原因細菌であり、本菌の歯周病原性の理解は歯周病の治療あるいは予防のうえで重要と考えられる。本研究では本菌のもつ病原因子のなかで歯周局所への付着に関与する線毛についてその形成機構を詳細に解析した結果、いままで線毛形成機構として報告されたものとは全く異なる機構であることがわかった。この研究成果は今後、線毛の形成阻害をおこす方法、引いては本菌の歯周病原性を武装解除する方法を開発するうえで重要な知見を与えた。

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公開日: 2020-03-30  

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