研究課題/領域番号 |
16H05513
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
病態科学系歯学・歯科放射線学
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研究機関 | 朝日大学 (2019) 金沢医科大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
石橋 浩晃 朝日大学, 歯学部, 准教授 (90254630)
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研究分担者 |
中山 英二 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (60172467)
杉本 直俊 金沢大学, 医学系, 准教授 (80272954)
山田 壮亮 金沢医科大学, 医学部, 教授 (90525453)
鬼丸 満穂 九州大学, 医学研究院, 助教 (00380626)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 口腔腫瘍 / 転写因子 / 遺伝子治療 |
研究成果の概要 |
今回極めて安全なウイルスベクターであるHemagglutinating virus of Japan (HVJ)を用いたHVJ-リポソーム法により,Decoy 戦略による遺伝子治療法の有効性について検討した.VEGF DNAのプロモーター領域に存在するHIF-1の結合部位を癌細胞核内に大量に導入して血管新生を制御することを可能とした.さらに,口腔顎顔面の広範囲な疾患に本法を応用して,多彩な遺伝子治療法として展開できるように発展的研究を行い,基礎的資料を収集した.
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自由記述の分野 |
口腔病態学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腫瘍血管新生は腫瘍細胞から産生される多彩な血管新生因子が周囲組織の血管を活性化することで開始される.近年,血管新生を抑制すると腫瘍の増殖を制御できるという知見が集積され,血管新生抑制は新しい癌治療法として注目されている.しかし,既存の血管新生抑制療法は微小分子,血管新生因子に対する抗体やアンチセンス導入などで,いまだ安全性が確立されていない.そこで,本研究は独自に開発した純国産型の遺伝子導入法(HVJ-リポソーム法)を用いて,血管新生を制御している転写因子に対するおとり遺伝子を導入して腫瘍増殖を制御するという本邦独自の新規癌遺伝子治療法の確立を社会に発信できた.
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