研究課題/領域番号 |
16H05534
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
石崎 明 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20356439)
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研究分担者 |
藤原 尚樹 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (20190100)
加茂 政晴 岩手医科大学, 歯学部, 准教授 (40214564)
黒嶋 伸一郎 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (40443915)
池本 光志 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (50356424)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ビスホスホネート / 抗RANKL抗体薬 / 骨粗鬆症 / 癌の骨転移 / ターゲット分子 |
研究成果の概要 |
ビスホスホネートや抗RANKL抗体薬は骨粗鬆症や癌の骨転移の治療に著効を示す一方、抜歯などの口腔内創傷治癒過程において炎症の遷延化や顎骨壊死を引き起こすことが知られている。これらの薬剤は、破骨細胞に作用してその骨吸収機能を抑制することによりその薬効を示すことが知られているが、副作用としての炎症の遷延化や顎骨壊死の原因は明らかとされていない。今回我々は、これらの薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の原因となるターゲット分子同定のためのin vitroならびにin vivoにおける分子レベルでの実験基盤の作出に成功した。
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自由記述の分野 |
口腔生化学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会としての我が国における骨粗鬆症患者は増加傾向にあり、現在1000万人以上が罹患していると報告がある。窒素含有性ビスホスホネートや抗RANKL抗体薬は、骨粗鬆症で活性化される破骨細胞(骨量を減少させる細胞)の機能を抑制する骨粗鬆症薬として利用されているが、その副作用としてのMRONJの発症原因は分子レベルで不明である。今回の我々の研究成果は、MRONJ治療のためのターゲット分子同定の可能性を高め、抗MRONJ新規治療法開発のための基盤となるものとして期待される。
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