| 研究課題/領域番号 |
16H05565
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| 研究機関 | 大阪大学 |
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研究代表者 |
山崎 あけみ 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (90273507)
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| 研究分担者 |
武用 百子 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 准教授 (00290487)
峰 博子 地方独立行政法人大阪市民病院機構大阪市立総合医療センター(臨床研究センター), 臨床研究センター, 看護師 (60450235)
木村 千里 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (60520765)
津村 明美 静岡県立静岡がんセンター(研究所), その他部局等, 研究員 (90595969)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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| キーワード | 家族看護 / 現任教育 / ケーススタディ |
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| 研究実績の概要 |
本年度は、地域密着型困難家族の連携ケース検討会構築のために、2段階の研究をすすめた。（第一段階）所属大学において 観察研究16193 倫理審査委員会より承認され 2016年9月1日より研究を開始した。地域密着型困難家族の連携ケース検討会開催について、専門職へのヒアリング調査を実施した。5人の共同研究者が、2－3例ずつ60－90分のインタビューを実施し質的データの分析を現在行なっている。各自で、逐語録から内容分析を行い、コード表を作成して、全体会議で結果を集約し、地域と医療施設の多職種連携型ケース検討会を開催における目的・到達目標・メンバー・役割・ケース提示におけるルールなど骨子を抽出している。
（第二段階）我々が手がけている3つの家族看護研修プログラム（医療施設内で院内リソースナースによるグループワーク研修、ケーススタディ研修、地域密着型の連携ケース検討会）のうち、地域密着型困難な家族についての連携ケース検討会の企画・運営を可能にするプログラムについて第一段階でのデータを踏まえ、次年度以降の開催にむけて具体的に検討している。
プログラム開発は、4段階で取り組んでいる。①なぜ、施設・職種を超えての連携ケース検討会に、家族看護の観点を盛り込む必要があるのか、目的・到達目標を設定する。②開催までに、企画・運営を担うコアメンバーにより 多施設・多職種でケース検討をすることにより、実践にどのようなヒントが得られるのか、有意義な検討会を開催するために必要なことはなにかなど共通理解する ③日時・場所・タイムスケジュールの詳細を決め開催する。ケース提供者・司会以外に、ホワイトボードに家族ライフサイクルを経時的にジェノグラム・エコマップを描きながら適宜進行にも加わる（家族看護の視点からかかわる）ファシリテイターを配置する。④フォーカスグループ・個人インタビューにより、評価を行う。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究の特色として、順次型混合研究法により研修を構築し、最終年度には、FINC-NAを用いた量的データと、フォーカスグループ法による質的データを収斂的混合研究法デザインにより評価することである。
本年度は、質的データの収集と、ケース検討会の準備に予定以上に時間を要した。次年度以降は、量的データ収集・分析にむけて取り組む予定である。
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| 今後の研究の推進方策 |
以下の3拠点において連携ケース検討会を開催する。①AYA世代の小児がん子ども・家族の連携ケース検討会 静岡県下で小児がんを発症した子どもが成人に近づくに従い、静岡県立こども病院から、静岡県立静岡がんセンターに紹介されるケースも多い中、２つの医療施設が話し合える場をつくることにより、シームレスに小児がんの子どもと家族によりよい看護を提供したいと考えて開催予定である。
②精神疾患患者・家族の多職種事例検討会 2012年度から和歌山県立医科大学附属病院、地域の単科精神科病院、地域の精神科関連施設（訪問看護ステーション、就労支援施設など）、行政の専門職が多職種事例検討会を開催している。精神疾患患者の家族は、身内の精神疾患を受容しにくく、家族が患者のストレスの原因になるため、支援者は家族に介入する時期のアセスメントや家族関係の再構築支援を困難に感じる。在宅移行において、他職種で家族を支援する方法を見出したいと考え、事例検討会を開催予定である。
③特定妊婦の要保護児童対策地域協議会の運営 大阪市総合医療センターでは、身体的・社会的ハイリスクである妊婦とその家族についてＣＮＳ・ＰＳＷ・保健センターの保健師による、虐待予防・健やかな子育てのためにケースの振り返りや支援方法の検討を行なおうとしている。一見すると、育児支援を全く期待できなさそうな（母子を取り巻く）家族像でも、どこかに必ず母子を支える手がかりがあると考えて取り組んでいる。
また次年度以降、医療施設にむけて質問肢票による全国調査も予定している。
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