研究分担者 |
望月 留加 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (10412991)
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
石原 千晶 新潟県立看護大学, 看護学部, 助教 (40635744)
李 範爽 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (50455953)
細川 舞 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (70760908)
藤本 桂子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 助教 (80709238)
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研究実績の概要 |
本研究の目的は,末梢神経障害を計量的に測定し,アプリを用いた暮らし支援やモニタリング,理学的所見による包括的なケアマネジメント介入を行い,その効果を明らかにすることである. 28年度の目的はケアマネジメントを促進するために開発したがん患者用末梢神経障害尺度とアプリ教材の評価を行う.また介入のために包括的ケアマネジメントモデル(以下介入モデル)を開発する. 1.ケアマネジメント促進するアプリ教材の評価 20分の映像からなるセルフマネジメント教育実施後,質問に回答する評価研究 対象者:東日本の病院において外来化学療法を受けているがんサバイバー225名.教育介入内容:末梢神経障害の基本的知識やマネジメントの意義,安全・安心な生活を送る工夫など.評価項目:アプリ画像の見やすさなど8項目,末梢神経障害の理解,安全な生活の仕方など従来の教材と比較したセルフマネジメント教育の効果に関する6項目について205名をSPSSで分析した.その結果,アプリの使用経験者は30%,末梢神経障害の情報入手は医療者の説明86.8%,パンフレット36.6%であった.アプリ教材の長さ,見やすさ,内容表現,音声などは80%以上が「良い」と回答していたが,操作は「わかりやすい」と回答したのは75.6%であった.セルフマネジメントに関しては,症状が理解できた99.5%,セルフケア・安全な生活を「これまでよりやろう」と回答した者は約65%,症状のチェック・全体の内容「役立つ」が70%であり,アプリ教育の有効性が確認できた. 2.介入のために包括的ケアマネジメントモデルとしてセルフモニタリング理論を用いた介入計画を立案した.
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