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2019 年度 実績報告書

母乳育児が産後うつ症状とBondingに及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16H05585
研究機関獨協医科大学

研究代表者

島田 三惠子  獨協医科大学, 看護学部, 特任教授 (40262802)

研究分担者 春名 めぐみ  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (00332601)
松崎 政代  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40547824)
白石 三恵  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50632220)
水畑 喜代子  獨協医科大学, 看護学部, 准教授 (40346242)
谷口 初美  九州大学, 医学研究院, 教授 (30295034)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード母乳育児 / ストレス / Bonding / 産後うつ / コルチゾール / オキシトン
研究実績の概要

<調査1>大阪府内の調査施設でのデータを解析し、産後3か月時の授乳方法に関連する要因を明らかにすること、及び産後入院時の母乳育児関連要因と心理社会的要因から産後3か月時の母児の愛着に関連する要因を明らかにすることを目的に、基本属性および、産後1か月時の母乳育児セルフエフィカシー、抑うつ症状、ストレス認知、直接授乳前後の唾液中コルチゾール値等を調査し、産後3か月時の完全母乳栄養の有無との関連を検討した。産科外来で健康な36週の妊婦349名をリクルートし、同意の得られた269名のうち、産後3か月まで追跡できたのは115名であった。分析対象は、リクルート時の基本属性に関する質問紙調査、産後1か月時の質問紙調査および唾液採取、産後3か月時の質問紙調査のデータ全てを収集できた対象者104名を分析した。学会発表準備、論文執筆・投稿準備を行った。
<調査2>栃木県内に調査施設を追加して、都内の助産院とほぼ同様に遂行した。母乳育児が産後うつ症状およびBonding障害に及ぼす影響について明らかにすることを目的に、産後2週間健診、産後1か月検診、および産後母子クラス(産後3か月迄)に参加する授乳中の母親を対象として、同意の得られた79名について、授乳場面で、以下のデータを横断的に収集した。
1)授乳やうつ、愛着に関する質問紙調査票を待ち時間に記入、2)唾液を所定容器に1mlを授乳前・後に自己採取、3)心拍モニターで授乳前・中・後の鎮静作用を測定した。唾液がある程度(72名分)貯まった時点で、唾液中オキシトシン及びコルチゾールを測定した。2019年12月までのデータを解析して、コルチゾールやストレス等、研究成果の一部を英文誌へ投稿した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

調査1については、大阪府内の施設でのデータ収集は2018年度末で終了し、直接授乳前後の唾液中コルチゾール値の測定も大阪大学内の実験室で終了し、要因との関連を解析した。その成果を世界看護科学学会(2020年2月大阪)の演題に受理されたがコロナ対応で中止となり、英文誌の執筆・投稿準備し、次年度に投稿予定である。
調査2については、2019年12月までの収集データを解析し、コルチゾールやストレス等、研究成果の一部を英文誌に投稿した。しかし、1月以降のデータの解析、および心拍モニターの解析が次年度に繰り越しとなった。

今後の研究の推進方策

調査1については、昨年度は大阪府内の調査施設のデータを解析し、産後3か月時の授乳方法および愛着に関連する要因を明らかにすることを目的に、学会発表準備、論文執筆・投稿準備を行った。2020年度は国際助産師連盟学会(2020年8月バリ)での発表予定(採択済)、英文誌への投稿予定である。
調査2については、昨年度に栃木県内で収集したデータの解析を継続して行う。
1)2020年1月以降のデータを更に解析して、2)心拍モニターで授乳前・中・後の鎮静作用を行い、研究成果の発表を目指す。3)既に投稿した英文誌の査読意見に対する対応作業を遂行する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Relationship between breastfeeding related factors and mother-child bonding at postpartum 3 months: A longitudinal study in Japan2020

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki M,Shiraishi M,Iwamoto M,Kurihara S,Shimada M
    • 学会等名
      The 6th International Nursing Research Conference of World Academy of Nursing Science (The 6th WANS)
    • 国際学会

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公開日: 2021-01-27  

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