研究課題/領域番号 |
16H05590
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
小川 純子 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30344972)
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研究分担者 |
伊藤 奈津子 淑徳大学, 看護栄養学部, 助教 (00340117)
河上 智香 東邦大学, 看護学部, 准教授 (30324784)
鵜野 澄世 淑徳大学, 看護栄養学部, 助教 (40782967)
田村 恵美 筑波大学, 附属病院, 看護師長 (60755239)
竹之内 直子 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立こども医療センター(臨床研究所), 臨床研究所, 主任看護師 (70314490)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 小児がん / 身体活動介入 / アプリケーション |
研究実績の概要 |
平成29年度は、【小児がん患児の身体活動の実態と身体への影響に関する調査】について研究倫理審査委員会の承認を得られた。しかし、【入院中の小児がん患児への身体活動介入に関する専門職への調査】については、それぞれの施設の倫理審査委員会の承認が必要となり、データ収集は予定通りには進まなかった。調査が進まなかった分、アプリケーションの開発に力を入れ、iOS用のアプリケーションの大枠は完成した。 【入院中の小児がん患児への身体活動介入に関する専門職への調査】1施設のみでのデータ収集に留まった。この施設では、定期的に多職種が集まったカンファレンスが実施されている施設であったため、共通認識が出来ていた。また、リハビリのみならず、院内学級のプログラムにおいても簡単な運動が実施され、入院している学童には、多方面から身体活動を促進する働きかけがあることが明らかになった。国際小児がん学会に参加した米国の看護師の情報では、治療の殆どが外来で行われるため、廃用性症候群になる子どもはほとんど見られないが、自宅で全く動かない児もあり、やはり筋力低下の問題は少なくないとのことであった。 【小児がん患児の身体活動の実態と身体への影響に関する調査】平成28年度に得られたリハビリ科の医師と理学療法士のアドバイスをもとに、研究計画書を作成した。11月には所属施設の倫理審査委員会の承認を得られた。データ収集のための準備までは到達したが、実施施設での倫理審査委員会の提出には至らなかった。 【身体活動促進と継続のためのアプリケーションの開発】専門家会議と株式会社グローバルソフトウェアの協力を得てアプリメーションを開発した。トップページに、健康チェックをする場面を作成する、子どもが継続するための仕掛けをつくる、歩数に加えてリハビリで実施している運動の実施も活動実績に加えることにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アプリケーションの開発は、大枠として次年度試行できるところまで完成したため、予定よりやや進んでいる。しかし、【小児がん患児の身体活動の実態と身体への影響に関する調査】に関する研究においては、施設でのデータ収集がスタートできなかった。 また、【入院中の小児がん患児への身体活動介入に関する専門職への調査】のデータ収集もほとんど進んでいないため、やや遅れていると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
【小児がん患児の身体活動の実態と身体への影響に関する調査】においては、早急にデータ収集施設での倫理審査委員会の承認を得て、データ収集を行う。 アプリケーション作成においては、作成したiOSを健康な中高生にプレテストしてもらい、アンドロイド用も作成する。 【入院中の小児がん患児への身体活動介入に関する専門職への調査】について、インタビューの実施が難しそうであれば、共同研究者や研究協力者に、自施設でのヒアリングを依頼し、現状把握を行う。
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