研究課題/領域番号 |
16H05601
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
前田 修子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70336600)
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研究分担者 |
滝内 隆子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (10289762)
森山 学 金沢医科大学, 医学部, 教授 (50278131)
福田 守良 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (90711094)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 訪問看護 / 膀胱留置カテーテル / カテーテル閉塞 / アプリケーション |
研究実績の概要 |
平成28年度は、前回の科研で作成した「訪問看護師向け長期膀胱留置カテーテル閉塞予防・対応プロトコール」の効果検証を行った。【対象】使用者である訪問看護師4名と使用対象者であるカテーテル留置者5名を対象に実施した。【使用期間・データ収集方法】2016年2~5月のうち2ヶ月間,訪問看護師は,カテーテル留置者への訪問看護時にプロトコールA~Cを記入してもらった.【実施結果】使用期間中,カテーテル閉塞の発生がなかったため,使用されたのはプロトコールABのみであった.プロトコールABのチェック結果では,特にプロトコールBにおいて,ダブルチェックとチェック順番の間違えが生じていた.また,訪問看護師からの感想は,「字が小さくて,矢印の行き先がわかりにくい」「異常がなくても観察した結果を記入したい」「複数の観察結果があっての判断だと思う」などの意見がきかれた.【考察、本プロトコールの評価】ダブルチェックとチェック順番の間違えの原因は,1.樹形図による判断後の矢印の行き先がわかりにくかったこと,2.訪問看護師は複数の症状を同時に観察し判断しているため,樹形図に従い症状を一つずつ観察・判断しチェックする方法は使いにくかったことが考えられた.また,プロトコールAB共に図と文字が多く,一枚ですべての情報を記載しているため,見づらく,使いにくかったことが考えられた.そこで,訪問看護師が①観察すべき情報をコンパクトに閲覧できること,②各症状の観察を漏れなく順番通りに実施できること,3.複数の症状の観察結果を統合し判断できることを目指した改良の必要性があると考えた。 次に上記の結果をもとに、明らかになった課題を解説すべく「訪問看護師向け長期膀胱留置カテーテル閉塞予防・対応プロトコール」のアプリケーション版を開発した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アプリケーション作成作業に時間がかかり、アプリケーション開発に関する学会発表は当初の予定よりも延期した。
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今後の研究の推進方策 |
開発した「訪問看護師向け長期膀胱留置カテーテル閉塞予防・対応プロトコール」のアプリケーション版の実行可能性について、調査・検討していく予定である。
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