研究課題/領域番号 |
16H05601
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
前田 修子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70336600)
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研究分担者 |
滝内 隆子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (10289762)
森山 学 金沢医科大学, 金沢医科大学氷見市民病院, 教授 (50278131)
福田 守良 金沢医科大学, 看護学部, 助教 (90711094)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ICT / 訪問看護 / 膀胱留置カテーテル / 介護者 |
研究実績の概要 |
2018年度は、介護者のためのカテーテル管理モニタリングツール開発のため、膀胱留置カテーテルを使用している者の家族介護者を対象に調査を行った。調査目的は、『介護者のためのカテーテル管理モニタリングツール』開発のための基礎資料として,自宅で療養しているカテーテル留置者の介護者が行っているカテーテル管理の状況を明らかにすることと,今後介護者によるカテーテル管理を助けるための『介護者のためのカテーテル管理モニタリングツール』の介護者による活用の可能性を明らかにすることであった。調査の結果、家族介護者によるカテーテル管理状況(工夫点、困難点含む)とICT機器活用の意向と可能性を示唆する結果が明らかになった。この結果をもとに、介護者のためのカテーテル管理モニタリングツールに設ける項目と通信機能の必要性、表現方法の検討を行った。 また、上記の結果を踏まえて、2018年度は、本研究の最終ゴールである『携帯端末を用いた膀胱留置カテーテル閉塞予防医師・看護師・介護者協働システムの構築』に向けて、2016年度に開発した「訪問看護師向け長期膀胱留置カテーテル閉塞予防・対応プロトコール」の修正と「介護者向けカテーテル管理モニタリングツール」・「医師用アプリケーション」の開発を行った。また、それぞれのアプリケーションには、2017年度の訪問看護師向け調査、2018年度の家族介護者向けの調査結果をもとに、通信機能に基づく相談機能を設けた。 研究成果の公開では、2017年度に行った訪問看護師向け調査の論文作成を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の最終ゴールは、『携帯端末を用いた膀胱留置カテーテル閉塞予防医師・看護師・介護者協働システムの構築』である。これまでに、協働システム開発に必要となる医師・看護師・介護者が使用するアプリケーションの開発は済んでいる。ただ、当初は、ネット上で、実際の訪問看護利用者を対象に実験検証を行う予定であったが、方法論の変更は2017年度と2018年度の調査結果をもとに行った。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度の予定は、『携帯端末を用いた膀胱留置カテーテル閉塞予防医師・看護師・介護者協働システムの構築』の完成と研究成果の発表である。 『携帯端末を用いた膀胱留置カテーテル閉塞予防医師・看護師・介護者協働システムの構築』の完成は、模擬事例を用いての遠隔実証実験を行うこと。さらに、遠隔実証実験の結果をもとに、各アプリケーションの修正を図る。 研究成果の発表は、2017年度の訪問看護師向けの調査結果の学会発表は済んでいるが一部論文化されていないため、現在投稿準備中である。また2018年度に行った家族介護者向け調査結果の学会発表と論文作成を行う。
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