研究課題
本研究の全体構想は、高齢者の身体・認知・精神心理機能を総合的かつ客観的に評価し、ランダム化比較試験による前向き研究手法を用いて、しかも多施設共同研究という質の高い、実証に基づく介護予防研究である。本年度は昨年度に引き続き、初回検診によってステージ化された要介護リスクに応じて、介護予防対策を実施した。要介護リスクの低いレベル5と6と判定された高齢者には、自宅でも簡単に行える介護予防プログラムの実施を促すポピュレーションアプローチを行った。要介護リスクが中等度レベル3と4の高齢者には研究2で効果が認められた集団的介護予防プログラム、要介護リスクが高いレベル1と2と判定された高齢者には個別的介護予防プログラムを実施し、そのハイリスクアプローチの効果を検討した。また、滋賀県野洲市で6年間実施した健康調査の結果をまとめた冊子(A4版・81ページ)を作成し、野洲市健康福祉部高齢福祉課および同市地域包括支援センターに寄贈した。さらに、高齢者自身や家族がステージに沿って段階的かつ具体的に活用できるように、介護予防対策マニュアル「高齢者向け 元気はつらつサポートブック(A4 版約37ページ)」を作成し、京都府、滋賀県、福岡県の各自治体および調査に参加した高齢者に配布した。なお、2020~2021年度に実施した研究成果については、3つの国際誌(Healthcare、Scientific Reports、Geriatrics)論文3編と、3つの国内雑誌(ヘルスプロモーション理学療法研究、健康支援、地域ケアリング)論文5編を発表した。
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件)
ヘルスプロモーション理学療法研究
巻: 11 ページ: 173-176
10.9759/hppt.11.173
地域ケアリング
巻: 24 ページ: 46-49
Healthcare
巻: 9 ページ: 143(計10頁)
10.3390/healthcare9020143
巻: 11 ページ: 57-64
10.9759/hppt.11.57
Scientific Reports
巻: 11 ページ: 17411(計9頁)
10.1038/s41598-021-96830-6
健康支援
巻: 23 ページ: 159-167
Geriatrics
巻: 6 ページ: 104(計7頁)
10.3390/geriatrics6040104
巻: 11 ページ: 107-111
10.9759/hppt.11.107